いつか・・・あなたを絶対に・・・止める・・・
そう・・・約束したのにね・・・
〜結末〜
ここはマクゴナガル先生の部屋。
泥まみれの、ハリー、ロン、ジニー、ロックハートとウィーズリー夫妻、
それとマクゴナガル先生とダンブルドア校長先生がいる。
ハリーが組み分け帽子と剣を机に置くと、一部始終を語り始めた。
あの後、ハリーとジニーとは、ロンの所まで戻り記憶がなくなっている
ロックハートとともに、フォークスにつかまって秘密の部屋を出てきた。
そしたらそのまま、フォークスに導かれるようにマクゴナガル先生の部屋へ来たのだ。
15分も話したろうか、聞き手は魅せられたようにシーンとして聞き入った。
は、あまり思い出したくなかったので、少し離れたところでフォークスを撫でていた。
ハリーは、とリドルの関係を知らないし、リドルの日記のこととジニーのことで困っていた。
しかし、そこへ助け舟が来た。
「わしが一番興味があるのは」
ダンブルドアが優しく言った。
「ヴォルデモート卿が、どうやってジニーに魔法をかけたかということじゃな」
ハリーはそれを聞いて安心した。
「な、なんですって?「例のあの人」は?ジニーに、ま、魔法をかけたと?」
アーサーがキョトンとした声を上げた。
「この日記だったんです」
ハリーは急いで日記の説明をした。
は、ジニーがしゃくりあげながら話すのを聞いて
(まったく・・・リドルったら私の可愛いジニーを利用するだなんて!)
と1人でぶつぶつと・・・呟いていた。(ってかツッコむところが違う気が)
「ミス・ウィーズリーはすぐに医務室に行きなさい」
ダンブルドアが、キッパリした口調でジニーの話を中断した。
そして、ウィーズリー夫妻とジニーは保健室へ行った。
「のう、ミネルバ」
ダンブルドアが、マクゴナガル先生に向かって考え深けに話しかけた。
「これは1つ、盛大に祝宴を催す価値があると思うんじゃが。
キッチンにそのことを知らせにいってはくれまいか?」
「わかりました」
マクゴナガル先生は、キビキビと答え部屋から出て行った。
4人だけになった部屋でダンブルドアが言った。
「どうやら誰にでも過ちはあるものじゃな。わしも前回撤回じゃ」
ダンブルドアは微笑んでいる。
「3人とも「ホグワーツ特別功労賞」が授与される。それに---そうじゃな---
ウム、1人につき200点ずつグリフィンドールに与えよう」
これには3人とも喜んだ。はでハリーとロンに抱きついた。
(2人とも顔が赤かったのは言うまでもない)
その後、すっかり忘れられていたロックハートに気づき、ロンが保健室に連れて行った。
少しの間、ハリーとダンブルドアが話していた。リドルの事についてだった。
その間、は窓の外を眺めていた。
(本音は・・・会えて・・・良かった・・・って思うわね)
外はすっかり暗くなっており、は外の闇をじっと見つめてそう思った。
数分後、ハリーが話し終わりと帰ろうとした時、ドアがバタンッと勢いよく開いた。
「うわっ・・・ルシウス」
は、入ってきた人物を見るなり嫌そうに本人に聞こえるよう言った。
「それで!お帰りになったわけだ」
ルシウスはを無視して、ダンブルドアを冷たい目で見据えた。
(無視かい!?)
「はて、さて、ルシウスよ。今日、理事達がわしに、すぐ戻ってほしいと頼んできた」
は、2人の会話より、ハリーとドビーを見ていた。
(何か・・・アイコンタクトでもしてるよ・・・;)
が面白そうにそれを見ていると、突然ルシウスが叫んだ。
「ドビー、帰るぞ!」
ルシウスは、ドビーを廊下に出るまで蹴り飛ばして出て行った。
(可愛そうに・・・;ルシウスったら動物虐待よ!)
屋敷しもべ妖精って動物か・・・?
「ダンブルドア先生」
横でハリーが急いで言った。
「その日記をマルフォイさんにお返ししてもよろしいでしょうか?」
「よいとも、ハリー」
ダンブルドアが静かに言った。
「ただし、急ぐがよい。宴会じゃ。忘れるでないぞ」
ハリーは日記をわしづかみにし、部屋から飛び出した。
「・・・話さなくても良かったんですか?」
ハリーが出て行ったあとを、見つめながらが言った。
先ほどのハリーとダンブルドアが話していたことをばっちり聞いていたのだ。
「まだ早すぎるのじゃ・・・」
ダンブルドアは静かに答えた。
「も・・・話さなくて良かったのかな?」
その問いに、は間をおき悪戯っぽく微笑んだ。
「まだ早すぎますよ」
夏学期の残りの日々は、焼けるような太陽で、朦朧としているうちに過ぎた。
寮対抗優勝杯を2年連続で獲得できたことが嬉しくてボーッとしている日々だった。
あまりにも速く時が過ぎ、もうホグワーツ特急に乗って家に帰るときが来た。
(帰り際に、陰湿教師の魔法薬学の教室に悪戯を仕掛けてきたのは内緒)
駅に着くまでは、皆で1つのコンパートメントを独占し、十分に楽しんだ。
キングズ・クロス駅に着く直前、意外な事実も分かった。
パーシーにガールフレンドがいたのだ。
これを聞いた、とフレッドとジョージは意味ありげに笑った。
ホグワーツ特急が停車すると、ハリーは電話番号を書いた紙をくれた。
最後には、ハリーに言った。
「ハリー、誕生日にはすっごいプレゼント送るから楽しみにしててね」
そして、4人は一緒に柵を通り抜け、マグルの世界へと戻っていった。
〜秘密の部屋編完〜
◆後書き◆
やっと秘密の部屋終りました;話の数はすごく少ないのに・・・
どうしてこんなに掛かってしまったんだ!(涙)リドル出番少なかったし!(ヲイ)
アズカバン編はこれよりも話の数は増えると思います。大好きな巻なんでv
とりあえず・・・ここまで読んでくださって有難う御座います☆
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