「私は・・・・貴方を止めるわ・・・・リドル・・・」
「・・・何故僕の方についてくれないんだ・・・」
「私は・・・貴方を止める。たとえ・・・貴方を裏切り
殺されることになったとしても・・・・」
「・・・・・・・・・」
「私は、生まれ変わって・・・何年かかってでも、貴方を止める・・・」
50年前・・・・・私はトム・リドルにそう言った・・・・・。
〜昔の友〜
あれから50年・・・私は3回転生した。
今年で、ホグワーツ2年生になる。あの有名な・・・いや親友のハリーと
ロンとハーマイオニーと同じ学年。私の使命は、闇の魔法使いヴォルデモートを
止めること。そのために、何回も生まれ変わっている。
今は、夏休み。ハーマイオニーとハーマイオニーの両親とダイヤゴン横丁に新学期
の物を買いに来ている。ハリーとロンとは、後で合流することになっている。
「どこにいるのかしら?・・・あの2人」
「本当・・・・どこに・・・・あっ!あれハリーじゃない?」
が前を指差す。
「ハリー!ハリー!ここよ!」
とハーマイオニーは、ハリーとその横に居るハグリッドに手を振り、ハリー
たちの傍に走っていった。
「メガネ・・・どうしちゃったの?」
壊れかけたハリーのメガネを見てが言った。
「そうだ!ハリー、グリンゴッツに行くところ?」
ハーマイオニーが聞く。
「ウィーズリーさん達を見つけてからだけど」
「おまえさん、そう長く待たんでもええぞ」
ハグリッドがニッコリした。
ハリーとハーマイオニーとが見回すと、人ごみでごった返した通りを走って来る、
ロン、フレッド、ジョージ、パーシー、それと・・・・・
「アッ・・・アーサー?」
が驚きながら走ってやってきた赤毛のおじさんを指す。
「?・・・・・・!?」
「どう・・・あぁ〜!!」
突然の人物でビックリしていたが、すぐに何かを思い出して納得した。
「ふぅ・・・アーサー・・・後で話すわ」
は小さい声で言った。
「姫〜〜〜〜!!!!」
「わぁ〜!」
今度は、フレッドとジョージが走ってに抱きついてくる。
その後をロンが走ってくる。
「ハリー、大丈夫かい?」
「一応ね」
皆でハリーが行ってきた夜の闇横丁の話をしていると、ロンのお母さんらしき人と
女の子が走ってきた。
「あぁ、ハリー。とんでもない所に行ったんじゃないかと思うと・・・」
ハンドバックから大きなはたきを取り出し、ハリーについた煤を払いはじめた。
そして・・・・・ふっとを見ると。
「!?」
「モーリー」
「あぁ・・・あなた本当に!?」
「後で話すわよ・・・」
とまた小さい声でモーリーに言った。
「ママ・・・を知っているの?」
不思議に思ったロンが聞いた。
「あっ・・・いいえ・・・・何でもないわ」
モーリーは慌てて誤魔化した。
「さぁ、もう行かにゃならん」
ハグリッドが言った。
「みんな、ホグワーツでまたな!」
ハグリッドは大股で去って行った。
グンリンゴッツ銀行に入ると、ハーマイオニーの両親がいた。
「あとで、ここで会おう」
ロンはハーマイオニーとにそう呼びかけ、ウィーズリー一家とハリーは一緒に小鬼に
連れられて、地下の金庫へと向かった。
「それじゃ、私も自分の金庫に行ってくるから、あとでね。」
ハーマイオニーにウィンクしては奥のカウンターに歩いていった。
出口の大理石の階段まで戻ってから、皆別行動を取った。
「一時間後に、皆フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店で落ち合いましょう。
教科書を買わなくちゃ」
ウィーズリーおばさんはそう言うと、ジニーを連れて歩き出した。
達は四人で曲がりくねった石畳の道を散歩した。
ハリーはアイスを四つおごってくれて、それを食べながら素敵なウィンドウショッピングをした。
一時間後、ローリッシュ・アンド・ブロッツ書店に向かった。
書店の前まで来ると・・・
「本物の彼に会えるわ!」
の隣でハーマイオニーが黄色い声をあげた。
「そういえば、ハーマイオニー彼のファンだったわね・・・」
四人は中に入り、教科書を引っつかみ列に並んだ。
その後、ロックハートが出てきたが悲惨なものだった。
特にハリーにとって・・・。は、ロックハートに捕まっている
ハリーを哀れに思いながら(なら助けろ)列をこっそり抜け、
先に本の会計をすませ列から離れた所にいるアーサーの所へ行った。
「ふぅー;まったくすごい人の量に、新学期の教科書の量よね;」
溜息をつきながら列と自分の持っている本に目を向けた。
「あはは・・・まったくだ。それより・・・本当に生まれ変わっていたとはね。
しかも、また学生か・・・・」
「うん・・・果たさなきゃいけない使命だしね・・・。
それに、もう3回も生まれ変わっているからなれたわ」
「そうか。」
二人は笑った。共に過ごした日の事を思い出して。
「あっ、ハリーやっと解放されたみたい、行ってくるね」
「あぁ」
は、ハリー達のいる所へ人混みを掻き分けながら行った。
ハリー達の近くにあの嫌味なドラコ・マルフォイがいた。
「また・・・何か問題でもやらかしたのかしら・・・」
半ば呆れながらハリーの所へ行った。
「ハリー・・・また問題で・・・も・・・げっ!!」
ハリーの横に来てドラコの方を向いたは、次の瞬間奇妙な声を上げた。
「どっ・・・・どうして・・・・」
その声を聞いて、奇妙な顔をした男がいた。
マルフォイの横に立っていたルシウス・マルフォイだ。
彼もまた、アーサーやモーリー、もちろんと同期。
そのころのが一番嫌っていた人物でもあったのだ。
「おや、これは。・・・あの話は・・・本当だったのですな・・・」
今も変わらない薄ら笑いを浮かべてに言った。
「・・・ルシウス・・・」
はルシウスを睨んだ。
「父上、を知っているのですか?」
マルフォイが口を挟む。
「あなたには関係ないことよ・・・」
冷たく言い放つに、気に障ったマルフォイはに手を振り上げようとしたが・・・
ハリーとロンがそれを止めた。
と同時に-------
「ロン!」
変な時にアーサーが来た。
は頭が痛くなってきた。
(あぁ〜何でこんな時二人が会うのよ・・・喧嘩にならなきゃいいけど)
しかし・・・の願いは虚しく、結局喧嘩になってしまった。
アーサーがルシウスに飛び掛り本が数冊落ちてきた。
「お客様、どうかおやめを-----どうか!」
状況が悪くなり店員が叫んだ。
そこへ・・・ひときわ大きな声がした。
「いいかげんにしなさい、二人とも!!!!!」
は慣れた手つきでアーサーとルシウスを引き離した。
二人よりもさらに怒っていた。(と言うか黒いオーラが)
「ちっ・・・」
の手を振り解き、ドラコに目を合図してルシウスはさっさと店から出て行った。
「アーサーとルシウスったらまったく・・・;ほらっ!皆、さっさとお店出よう!」
溜息をつきながら皆に呼びかけた。
帰り際に、店員が一家を止めようとしたが、が杖を一振りして、何事もなかったように
店内を片づけたので何も言わなかった。
外に出たあと、一行はしょんぼりして「漏れ鍋」の暖炉に向かった。
そこからフルーパウダーでハリーとウィーズリー一家と買い物一式が
「隠れ穴」に帰ることになった。
グレンジャー一家はそこから裏側のマグルの世界に戻り、
は「漏れ鍋」に泊まっていくことになっているので、
皆はお別れを言い合った。
「新学期に会おうね」
皆が帰った後、は部屋で一人嬉しそうに呟いた。
「三人とも・・・変わってないわね・・・」
つづく
◆後書き◆
あぁ〜やっちまいましたよ・・・
あのですね・・・これには深い訳があるのです。
最初はふっと秘密の部屋でリドルと会って会話の案が浮かんだんですよ。
そして、話を考えていくうちに・・・結局2巻の話に沿っていってしまったんで・・・
いっそのこと、、2巻から連載で始めよう!と考えたのです。
まぁ、いろいろ矛盾があることですが・・・頑張ります(矛盾ありすぎ)
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