自分の頭上で誰かが話すのって・・・



変な感じだぁ〜〜〜〜〜〜〜!!!





〜組み分け帽子と編入生〜





とセブルスはやっと大広間に着いた。
しかし、扉の前には何故かバルタン・・・いやダンブルドアがいた。


校長曰くーーー


「ほぉっほぉっほぉっ、遅かったのぉ。心配でここで待っとった」


らしい。


「すみません、道に迷って」


(っていうか、何故私が謝らなきゃならん!
大体私はここの道つーか内部を全く知らんのに!)


ぶつぶつ心の中で文句を言う

「セブルス、ご苦労だった。先に中に入ってなさい」

「はい」

ダンブルドアに言われ、セブルスは大広間に入っていった。

「さて、。これから君の事を皆に紹介して、組み分けをしてもらう」

「えっ、あっはい」

ついてくるように、とダンブルドアが言って中へ入っていくので
も慌てて後についていった。


(組み分けって・・・何だろう?・・・もしや・・・や●ざの組!?)


そこまで考えていたが、中へ入った途端は考えをやめざるを得なくなった。



「ぬあぁ〜〜〜〜〜〜〜」



思わず間抜けな声が出てしまうほど、大広間はすごかった。



(そうすごいって?そりゃ・・・・・・・・・・・・・・・・・言葉に表せない程よ!)



何逆ギレしてんだ



そして、もう1つすごいことはーーー


(何で皆こっちを見てるんだ〜〜〜〜〜〜〜!?/怯え)


が校長の後について、前の教師席に行くまで大広間に居る
全校生徒が、穴が開くほどを見ているのだ。


(私・・・・・・悪いことしたのかぁ〜〜〜〜!?)


たくさんの視線を受けて泣きそうなをよそに、
前に立ったダンブルドアが口を開いた。

「突然のことじゃが、今日、このホグワーツに転入する生徒がおる」

その途端、大広間がザワついた。


(ここに居るのが恥ずかしいよ・・・・・)


隠れてこっそり下がろうかと思っただが、
ガシッとダンブルドアに腕を掴まれた。

、自己紹介でもしてくれるかのぉ」

やけに笑顔が爽やかだったため、は逃げることができず
仕方なしに前へ出た。

皆がいっせいに静まりに注目する。



「えっ・・・・・・えー・・・・・えーと・・・」




(えーい!こうなったらやけっぱちでぃ!/何故江戸っ子?)



「初めまして、今日からこのホグワーツに転入することになった
です。一応(一応かよ)日本人です。
来たばっかりなので、分からないことだらけですが仲良くしてやってください」

語尾にいらんハートをつけ、日本人流にお辞儀をして、は自己紹介をした。


(よっ良かった〜〜〜少女漫画とか読んでて)


内心ドキドキのは顔を上げて皆の様子を見た。
一部、顔が赤くなっている生徒もいる。

と、生徒の中から声が出た。





「あの!好きな男性のタイプとかありますか?」





(は?・・・おい、ちょっとまて・・・んな、いきなり何の質問だよ)




「えっ・・・えーと・・・自分を大切にしてくれて優しい人かな?」


何故か疑問系になりながらも、後のいくつかの質問に答えてあげた。

「ほぉっほぉっ・・・モテモテじゃのぉ☆」

今まで黙っていたダンブルドアがの横に来た。



「あはははは・・・」



茶目っ気を忘れないバルタン校長に、はただ苦笑するしかなかった。

「ミス・は、5年生からの転入じゃ。さて、組み分けをせねばのぉ」


(来た〜〜や●ざの時間!/ヲイ)


いつの間にか、椅子が1つ用意され、ダンブルドアに座るように言われた。

周りの声を聞いていると、「グリフィンドールに入って!」だとか
「レイブンクローに!」だとか言う声がしている。

がドギマギしていると、ダンブルドアが古い帽子が持ってきた。

(帽子?あんなボロイのどうするのかしら?)

がジーッとその帽子を目で追っているとダンブルドアが
その帽子をの頭に被せた。



(ってか私が被るんかい!?)



以外に大きな帽子だったため、目の前が真っ暗になっていたが
ツッコむのは忘れなかった。


(それで・・・私にどうしろと?こんなん被ってもウサギやハトは出てこないっーーー)



「ほぉー珍しい生徒じゃ」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




「ボロ帽子が喋った!?!?!?」



ベシッ!



突然の頭上で・・・っていうか帽子が喋ったのに驚いて
は思わず帽子を投げ捨てた。



『あの組み分け帽子を投げ捨てた!?!?』



異例の出来事にその場に居た全員がフリーズした。
そんな中、ダンブルドアだけが笑っていた。

「元気じゃのぉ。、帽子は組み分けをするだけじゃから心配いらんよ」

と、再びボロ帽子をさっきの出来事で怯えているの頭に被せた。



「随分と変わった子じゃの」

が帽子を被るとすぐさま、また声が聞こえた。


「すすすすすすみませんっ!!!投げ捨てちゃったりして!」


頭上から聞こえる声に、どもりながらは答えた。


(ん〜〜〜やっぱり頭上で声がするのって苦手)


曰く・・・背中がゾワゾワするらしい。



「いやいや、貴重な体験だったよ」




投げ捨てられるのが貴重なのかよ。



「はっはぁ」

「さて、気を取り直して君の組み分けをしよう」

「あの・・・ずっと思ってたんですけど、組み分けってどこに組み分けるんですか?」

やくざだったら嫌ですよ?とは冗談ながらも聞いた。

「聞いとらんのか?ダンブルドアに」

「いえ、全く!」



(あのバルタン校長め/怒)



「そうか;・・・このホグワーツには4つの寮がある。
グリフィンドール、スリザリン、レイブンクロー、ハッフルパフ。
この4つの寮に生徒を振り分けるのが私の役目だよ」

と、組み分け帽子は親切に説明してくれた。


(そっか、だからリーマス、あんなこと言ってたんだ・・・)


は、リーマスがグリフィンドールだと良いねと言っていたのを思い出した。

「さて、君は・・・どの寮が良いかのぉ?勇気もある、頭も悪くない。
才能もある。君の希望はあるかね?」

「うーん・・・できれば知り合いが居た方が良いから・・・
グリフィンドールってところかな?」

は、ジェームズ達を思い出し帽子にそう言った。



「そうか。ならばーーーグリフィンドール!



帽子が外れ、大広間の中でグリフィンドール寮から拍手の嵐と
他の寮の悔しそうな顔が見られた。

こうして、無事(?)の寮が決まった。








つづく










◆アトガキ◆
帽子・・・投げてみたかったのよね〜(マテ)










戻る