「あの・・・恭弥・・・」 「なに?」 いや、何って言われてもこっちが何?なんだけど 生徒会長の優雅な一時 私は目の前に居る並盛最強の風紀委員長こと雲雀恭弥を見て またか、と心の中でため息をついた。 私はこの並盛中学の生徒会長をしている。 そして全く迷惑な話だが、この雲雀恭弥と肩を並べるほどの 並盛最強人物と謳われている。(誰が言ったんだよ!) 元から生徒会と風紀委員が学校を取り締まっている関係で 入学当初から恭弥とは一緒になることが多かった。 そんな事がきっかけで、群れるのを嫌う恭弥だが 何故だか私には懐いてきた。(動物かよ) そして毎回毎回、忙しく仕事をしている私の居る会長室に来る。 前に、仕事をしている私を何をするわけでもなく じっと見てくる恭弥に聞いたことがある。 「何で毎回会長室に来るわけ?風紀の仕事はどうしたのよ」 「僕が居たいからだよ。それに仕事は他の奴らに任せてあるから」 ワォ、オレサマ出たよ。 「だけど恭弥、人を見るだけで何もして無いじゃん」 「僕がを見ていたいから良いんだよ」 恭弥のくせに恥ずかしい事言うな。 そんな会話をした覚えがある。 最初のうちは生徒会室に来ていたのだが、 恭弥を恐れる生徒会委員がほとんどだったため わざわざ会長室を作ってもらったほどだ。 「ふぅ・・・ちょっと休憩にしますか」 私は溜まった書類を一先ず置いて、立ち上がって軽く伸びをする。 そしてソファに我が物顔で座っている恭弥を一瞥した。 「恭弥はいつもので良い?」 「砂糖入れないでね」 結局好みの紅茶も覚えてしまった。 私はティーポットと私と恭弥専用のカップを出して、ふっと笑った。 まっ、こんな時間があっても悪くないわよね。 ◆アトガキ◆ 生徒会長と風紀委員長な関係って書いてみたかったんですよね。 雲雀さんに見つめられるなら本望だっ!(お前逝け) 戻る |