神様なんて・・・・いない・・・・


--俺たちに生きている意味はあるのか・・・


信じる者の幸福・・・誰が言ったのそんなこと・・・


--あがないの時は・・・


清隆に踊らされてるだけじゃないの・・・?


だから・・・・・・





〜iris〜





私は、。一応日本人とイギリス人のハーフ。
そして・・・呪われた子供、ブレードチルドレンでもある。

自己紹介はこの辺にして。私は今、東京の空港にいる。
ずっとイギリスの方にいたのだが、ブレードチルドレン仲間が
助けを求めてきたので、はるばるイギリスから帰国してきた。


「ふにゃ〜。ただいま・・・とでも言うべきかしらね?」


「久しぶりに会えたと思えば・・・いきなりそれか・・・?」


がロビーで大きな伸びをしていたら、彼女の仲間であり、
実は恋人のアイズ・ラザフォードがの前に立っていた。


「あら、アイズ!久しぶりv」


はアイズに飛びついて言った。


「あぁ、本当に久しぶりだな。・・・前より綺麗になったんじゃないか?」


(よくそんな台詞をさらりと)


「やぁね〜アイズったら!っと、そんなことより状況は?」


「あぁ・・・前に説明した通りだ。浅月たちにもが来ることは連絡しておいた。」


アイズと空港を出て迎えの車の中で話し合った。


「そう。皆にも久しぶりに会えるわ!・・・でも・・・まさかカノンが
ハンターの道を選ぶとはね。カノンから電話が来た時は・・・本当に驚いたし」


「・・・・・・・・・・・・・」


は黙ってしまったアイズを見て


「私たちで・・・・止めなきゃね」


「あぁ・・・」


「(長期戦になりそうね)それと・・・清隆の弟君にも会ってみたいし!」


そんな話をしているうちに、車はアイズが泊まっているホテルに着いた。
アイズが言うには、皆はもう集まっているらしい。





お決まりのように気配を隠し、作戦会議らしきものをやっている
香介たちのいる部屋に入った。


「だから〜ここはこうじゃなくて〜」


「あぁ?こっちの方が良いだろうが?」


(あらあら)


気配を絶って香介たちの会話を聞いていたが----


「ダメよ・・・こういう場合は、接近して銃を封じ、一気にたたみかけるのが一番よ」


アドバイスと同時に驚く香介たち。


「「「(ちゃん)!!!」」」


「久しぶり〜皆変わってないねぇ〜」


「そりゃ〜お前もだろうが?」


香介が苦笑する。


「あら・・・アイズ・・・香介は分かってくれないみたいよ」


アイズの方を見てが嘆く。


「何がだよ・・・」


「まぁ、そんなことより。やっぱり相変わらずちゃんの腕は落ちてないよね〜v」


が来てくれて助かるよ」


理緒と亮子が言う。


「えぇ、仲間のピンチは見逃せないわ」


笑顔で言う


「それに、だてにアイズとカノンの真ん中にいないわよ」


「それもそうだな」





午後7時、明日学校があるからと言って香介たちは帰っていった。


「ねぇ・・・アイズ・・・」


香介たちが帰った後、暇つぶしにアイズとチェスを
やっている時にがきりだした。


「・・・何だ?」


「この戦いの結末って・・・・・良いのかな?」


「・・・・・・・・・・・・」


コトッ


「カノンを止められたとしても・・・私たちは呪われた
子供だということに変わりはないのよ・・・。」


チェックメイトしたがアイズを見て呟く。


「そうだな・・・だが・・・」


アイズがチェスを片付けながら言った。


「何・・・?」


その手がふと止まった。


「俺はこの結末の中で神の祝福を最後まで願い続ける・・・」


「・・・・・アイズが言うんじゃそれで良いのかもね」


は立ち上がり、窓の外を見た。


「たとえ・・・神様はいなくたって・・・待ってるのが絶望だって・・・
清隆に踊らされていたって・・・・・・」


そこまで言うとは振り返りアイズを見て、微笑んだ。


「皆が笑ってくれるなら・・・それで良いと思う」


「・・・そう・・・だな」


その微笑につられアイズも少し微笑んだ。
滅多に見せない笑顔だった。





--たとえ・・・本当に絶望と孤独しか待っていなくとも・・・?


私には仲間がいる・・・・。


--救われないと・・・分かっていても・・・?


皆が笑ってくれればそれで良い・・・・。


--暗い孤独の中を彷徨っていても・・・?


私は一人じゃない・・・・。皆がいるし・・・・私の隣には・・・・


アイズがいるから・・・・・・・・。


だから・・・一緒に信じよう・・・・。









END












◆後書き◆
掘り出し物ですっ!!!
そういやーシリアスじゃなかったのかぁ!?・・・と自分でツッコミ。
いや〜アイズが相手だとものすごくシリアスラブな話に
なっちゃうかと思っていたが・・・これですよ・・・・。







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