〜ミュージック☆スタート♪〜





「ただいまー」


「お帰り」


玄関を開け家へ入ると、キッチンから千種の声が聞こえた。
そのままリビングに行くと、犬がゲームをしていた。


「あれ?骸は?」


「骸様はまだ帰ってきてないけど」


夕飯を作っているらしい千種が答えた。



おぉーどうりで平和なわけだ。



「そう。部屋に居るから、夕飯になったら呼んで」


「分かった」


千種にそう言って、私は自分の部屋に戻った。





ヤツが居ないとこんなに静かになるんだ。


よし!ヤツが帰ってこないうちに宿題やるか!


そう思って、大きく伸びをした後、早速机に向かい教科書を開いた。





1時間後。


えーっと・・・この式がこうなって・・・



ドタドタドタドタ!



ん?下はやけに騒がしいわね。犬が暴れてるのかしら?



ドタバタドタバタガタンッ!



ー!!!!!」



あれ?気のせいかな・・・聞きたくない声が・・・



「愛しのー!!!!!」



やだなー騒音を超える害音が聴こえる・・・



「ちょっと聞いてください!!!」



バタバタバタバタッ!



あれ?音が私の部屋に近づいてない?
いや、きっと気のせいーーー



ガチャリ



「聞いてますか!?僕のマイハニー!」



「黙れ変態ナッポー!!!つーか誰がハニーだっ!!!」



ドガンッ!



「クハッ」


騒がしく入ってきたヤツに得意の回し蹴りをお見舞いしてやった。


「アンタは1秒に1回でも静かに出来ないの!?」


「クフフ、僕は1秒に1回の事しか考えてませんよ」


「ウザイ!寄るな!ナッポーめ!」


は照れ屋さんですね」


そんなところが可愛いのですが、と頬を染める骸。


「力一杯拒否してるんだよ!」



そう叫んで溜息をつく。
やっぱり変態と話していると疲れる。


「つーか、用があったんじゃないの?」


早々に立ち去ってもらいたい私は、用件を聞く。
これで会いたかっただけですなんて言ったら、ぶっ飛ばすけど。


「そうでした。今日CDショップに立ち寄ったら、気に入ったCDがありましてね」



へぇー、骸でもCDショップなんて行くんだ(失礼な奴)



「是非ともに聴いてほしくて」


骸は何だかんだ言って、髪型以外はセンスが良い。
きっと洋楽か何かだろう。


そう思って、骸が差し出したCDを見た。



ブッ!!!!ゲホゴホッ!!!!



「クフフ、咽るほど嬉しかったですか」


「ちょっと待て!おまっ何でこのCDなの!?」


「おや、もこの曲を知っていたのですか。
やっぱり以心伝心!相思相愛ですね!


「黙れナッポー」





あぁ、知ってるさ、知ってるとも。


数日前、親友と行ったカラオケで
ある意味凄い歌詞のこの曲を突然親友が歌い、
何かの陰謀か、親友が勝手に頼んだパイナップルジュース
噴出しちゃったんだよ。





「さぁ、!これを聴いて僕等も愛を育みましょう!」



最強の子孫を残しましょうね!


「誰がするかー!!!!!」


全身全霊の力を拳に込めて、私は骸を部屋の外にふっ飛ばしました。


暫くするとクフフフフフと気味の悪い笑い声が微かに聞こえた。


変態ナッポーなんてもう知らん!







終われ











◆アトガキ◆
リボーン初夢がナッポーでいろいろとスミマセンでした。
曲は・・・アレです。「最強○×計画」です(笑)
ついでに一部実話が含まれてます(ウフフフ)











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