夏休みもあと2週間になった日の夜。
漏れ鍋に泊まっていたは、ファッジ大臣に
ハリーが来たことを聞いた。


なんでも、あのマグルのおばさんを膨らませてしまったらしい。


ハリーらしいと苦笑しながらは深い眠りについてしまった。





〜残りの夏休み〜





次の日から、とハリーは、ダイアゴン横丁を探検した。
ほとんどを知っているは、ハリーをいろんなところへ案内した。
途中、ハーマイオニーやロンに会わないかしっかりチェックもしていた。



その日は、新作の世界一速い箒、ファイアボルトに目がはりついている
ハリーを引っぱって、フローリアン・フォーテスキュー・アイスクリーム・パーラー
のテラスで宿題をしていた。マスターは、宿題を手伝ってくれたばかりか、
サンデーまで振舞ってくれた。


とハリーが、サンデーを食べている時、ハリーが口を開いた。

、ちょっと聞いてもいい?」

「ん?いいけど?」

サンデーに乗っているプリンを食べながらが答える。

「ずっと気になってたんだけど・・・ってどうして・・・」



(なっ何!?まさか・・・正体がバレたとか!?)



は、ハリーが真面目な雰囲気で聞いてくるので、心の中で焦った・・・が


「漏れ鍋に夏休み中ずっと泊まってるの?家に帰ったりしないの?」



(なんだ・・・ビックリした・・・)



正体がバレたかと思ったはホットした。
そして、その質問に答えた。

「そっか、まだ言ってなかったっけ?私がハーフだって知ってるでしょう?」

「うん。お父さんがイギリス人でお母さんが日本人だよね」

「そう。で、今は2人とも日本に住んでいるの。こっから日本って遠いでしょ?
めんどくさいから、夏休みの最初だけ日本に戻って後はこっちで過ごしてるって訳なのよ」

「そうなんだ」

説明が終った時には、2人もサンデーを食べ終わっていた。



「あっ、あとね・・・ってトム・リドルとどういう関係なの?」



ゲフッ!ゴフッ!



何気なくサラリと聞いてきたハリーの言葉には、思わず咽てしまった。
そんなに、お構いなしに聞いてくるハリー。

「去年のこと、覚えてるよね?あの時の会話がずっと気になっててさ・・・」


「えっ・・・え〜っと・・・なんというか・・・その・・・」


ピーンチ!目を泳がせながら、話してしまおうかとが困っている時に
救いの声が聞こえた。


「ハリー!!」


声の方向に振り返ると、テラスに向かってくるロンとハーマイオニーがいた。
2人ともハリーとに向かって千切れんばかりに手を振っていた。

「やっと会えた!」

ロンがハリーの横に、ハーマオニーがの横に座ると
ロンがニコニコしながら言った。

「僕たち、漏れ鍋に行ったんだけど、もう出ちゃったって言われたんだ。
フリーリッシュ・アンド・ブロッツにも行ってたし、マダム・マルキンのところにも、それでー」

「私たち、学校に必要な物は先週買ってしまったの」

が説明した。

「漏れ鍋に泊まってるって、どうして知ったの?」

「パパさ。ハリー、本当におばさんを膨らましちゃったの?」

「そんなつもりはなかったんだ。ただ、僕、ちょっとーキレちゃって」

「まぁまぁ。そんなことより、ロンとハーマオニーは今日はどうするの?」

が割って入った。

「私たちも漏れ鍋に泊まるの」

「だから、明日は僕たちと一緒にキングズ・クロス駅に行ける!」

ハーマイオニーもロンも嬉しそうに言った。

その後は、ハ−マオニーの誕生日プレゼント選びとロンの
ペットであるスキャバーズを見てもらうために、魔法動物ペットショップへ
行ったが、ハーマオニーが猫を買ったためか、ロンと喧嘩モードになってしまった。


(まぁ・・・あのアニメでもそうよね・・・猫とねずみのさっ)


漏れ鍋に帰る途中、はそう思った。





漏れ鍋に帰ると、ウィーズリー家が総出で迎えてくれた。
中でも、パーシーと双子の挨拶は笑えた。


「姫vお懐かしきご尊顔を拝し、なんたる光栄」


フレッドが、パーシーを押しのけて、の前に出て
深々とお辞儀をした。


「ご機嫌うるわしく」


今度は、ジョージがの手を取った。


「ぷっ・・・あははは!フレッド、ジョージ、やめてちょうだい笑えるから!」


の反応を見た双子は、をさらに笑わせようと
今帰ってきた、モリーにも挨拶した。

モリーは・・・相手にしなかったが





その夜の夕食は楽しかった。
亭主のトムさんが食堂のテーブルを3つつなげてくれて
ウィーズリー家の7人と、ハリー、ハーマイオニーの
全員がフルコースの美味しい食事を次々と平らげた。

「パパ、明日、どうやってキングズ・クロス駅に行くの?」

豪華なチョコレート・ケーキのデザートにかぶりつきながら
フレッドが聞いた。

「魔法省が車を2台用意してくれる」

アーサーが答えた。
皆が一斉にアーサーの顔を見る。

「どうして?」

パーシーが訝しげに聞いた。



「パース、そりゃ、君のためだ」


ジョージがまじめくさって言った。



「それに、小さな旗が車の前につくぜ。HBって書いてなー」



「ーHBって「首席」じゃなかった、「石頭」の頭文字さ」



フレッドがあとを受けて言った。
パーシーとモリー以外は、思わずデザートの上にブーッと吹き出した。

むせたアーサーが意味ありげにに目配せした。



(あぁ・・・そういうことね・・・)



その意味が分かったのか、はため息で返した。

「大助かりだわ」

と、モリーが言って、子供らを荷造りに向かわせた。
も、まだ終っていないので、モリーとアーサーに
おやすみを言い、自分の部屋に戻った。





その夜、モリーとアーサーがシリウス・ブラックについて
話しているのをハリーが聞いてしまい、その会話の中で
引っかかる会話が出てきたことについて、ハリーが
考えているのも知らず、荷造りを終えたは眠ってしまった。



にとっては・・・つらいことだけどね』








つづく













◆後書き◆
ふぅ〜をピンチに追い込もう〜!ってな作戦(ヲイ)
双子の会話って聞いてるだけで面白いですよね〜。
冗談も笑えますしv












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