〜学園祭☆ドッキリ予告〜





「もぅ限界だね」


「そうね」




ホグワ―ツでは珍しくない校長の思い付きから決まった
学園祭まであと数日となったある日・・・。


ホグワ―ツでは1,2を争う程で超が付くほどのバカップルである
グリフィンドールの英雄、ハリ―・ポッタ―と
同じくグリフィンドールのプリンセス、



何と喧嘩しているのだ!



周りの心境を知ってか知らずかお構いなしに話している2人。


「君とはもう、やっていけないね」


「えぇ、そうね」


2人には異様なオ―ラを出し、淡々と話している。


「いい潮時だね・・・別れた方が良いと僕は思うんだ」


「あら、奇遇ね。私もそう思ってたところよ」



その言葉にレイブンクロ―生・ハッフルパフ生、
そして珍しくスリザリン生までもが一斉にフリ―ズ!!!




しかし・・・奇妙なことに2人の近くにいるグリフィンドール生だけが
何ともない顔をしている。



おかしい・・・非常におかしい・・・


そう思わずにはいられない生徒達。



「はぁ・・・こんなことなら貴方なんか・・・好きになるんじゃなかったわ」


は少し間を置き、ハリーに告げる。


「あぁ、そうかい。僕も君なんか好きになるんじゃなかったよ!」


負けじとハリーも言い返す。


「今後一切私に近づかないでちょうだい!」


「あぁ、そうするとも!僕だって君の顔も見たくない!」


喧嘩も段々と大変なことになってきている。


「それじゃぁね!私の儚い恋よさようなら!」


は、バンッとテーブルを叩いて乱暴に大広間から出て行った。


「こっちこそ!さようなら!」


が出て行った扉を睨みながら、ハリーは怒鳴った。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


しばらくの沈黙




機嫌が悪く尚且つ異常なオーラを出しまくっているハリーに
誰も声をかける勇気あるものはいない。




が・・・・・




「ハリー!」


大広間の扉をバンッと開け、語尾にハートを付けまくって
ハリーのもとへダイブした少女が1人。
その少女は・・・なんとだった。


ー!」


当の本人もさっきの不機嫌オーラはどこへ行ったのか
こちらもハートを語尾にいっぱい付け走ってきたを抱きしめる。


グリフィンドール抜きで、一同唖然となる。



「あぁ、ハリー!ごめんなさい!あんな酷いこと言って!」


「僕こそ!ごめんね、とっても辛かったね!」



ギューっと抱きしめ合い、今度は眩し過ぎるほどの
ピンクオーラを飛ばし始める2人。


「はいはい、ラブラブなところ失礼しますけど・・・」


そこへ勇敢にもハーマイオニーが口を開いた。


「あっ、ハーマオニーどうだった?結構迫力あった?
あんな酷いことハリーに言えなくて、すごく辛かったけど・・・」


はハリーに抱きしめられながらもハーマオニーに聞いた。


「えぇ、もちろん。、将来は大女優になれるわ」


ハーマオニーはものすごく褒めた。


「ハリー、君もすごかったよ!
いや〜チェックしているこっちもヒヤヒヤだったぜ」


ハーマオニーの向かいにいたロンが言う。




はい・・・皆さんもうお分かりかと思いますが・・・


さっきのはお芝居だったのです!




ホグワーツの文化祭で、それぞれの寮が1つ演劇発表をすることになっていて、
グリフィンドール寮は英雄であるハリーと
プリンセスであるが主役に選ばれたのです。


ちなみに・・・グリフィンドールがやる演劇は・・・



男と女の悲劇のラブストーリー!
「ホグワーツのソナタ」・・・略してホグソナ!




(パクリかい!なんてツッコまないでくださいね)



あと数日と迫ってきたので、ここらでちょっとしたCMでもしようかと考えたのだ。


「というわけで・・・皆さん本番を期待しててくださいねー!
絶対グリフィンドール優勝しますから」


極上スマイルで他寮にアピールする



「君の演技には、誰も敵わないよ」


「ありがとう!ハリーもすごくカッコ良かったわ」


「本番も頑張ろうね」


「うん」








勝手にやっててください・・・・・・・・。



ピンクオーラの中、既に2人だけの世界に入っている
ハリーとを見て、そう思う生徒たちであった。









END











◆後書き◆
バカップルっ!
なんだろ・・・苦情殺到ものです・・・(死)
余談として最初ハリーではなくシリウスにする予定だったんですよね。
ほら、初っ端の痴話喧嘩シーンなんて迫力(ヲイ)ありそうで☆
そしてバックのBGMに●ソナ!(笑)









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