「それじゃ、今度の日曜日に」


は嬉しそうに言って、ドアを閉めていった。





〜終りよければ全てよし〜





(久しぶりにと2人きりでお茶会ができる。
しかもの手作りのお菓子も食べれるしなぁ〜)



リーマス・ルーピンは、鼻歌を歌いながらお湯を沸かしていた。
傍にあるテーブルには、たくさんのお菓子とティーカップが2つ並べてある。

今日は前から約束していた、とのお茶会の日。
別にまだ付き合っている訳ではないが、他の誰よりも親しい仲である2人。
しかし、先生と生徒という立場であり、別の意味で苦労していたため
会う機会がなかったのだ。



コンコンッ



傍から見ると不気味なくらい花を飛ばしている
リーマスを他所に、ドアを叩く音がした。


「どうぞー」


お湯がまだ沸いていなく手が離せないためその場で返事をする。


『お邪魔しまーす』


ガチャとドアが開く音がして、ゾロゾロと人が入ってくる。



(ん?何でだけなのに足音がいっぱいなんだ?)



いつもより足音が多いことに、まさかと思ったリーマスが
ドアまで行ってみるとーーー



「ルーピン先生こんにちは〜(わーいとお茶会だv)」/ハリー


「あっ、お菓子がいっぱいあるわ
(早くの作ったお菓子が食べたいわv)」/ハーマオニー


「まったく、リーマスも水臭せぇーぞ(とお茶会かぁ〜v)」/シリウス


「何故貴様までいるんだ・・・(どうせなら我輩の部屋の方が・・・)」/セブルス


「は?んなこと言ったら何でお前がいるんだよ」/シリウス


「(この中でマシなのって僕だけかな?)」



リーマスは入ってきた客人を見て呆然とした。


「ごめんなさい!バレちゃった・・・」


リーマスと2人きりでお茶会するはずだった当の
後ろでギャーギャー騒いでいる人たちに苦笑しながら謝っている。



そう、これが別の意味での苦労だった。
なんせは可愛い!そして当たり前のように狙っている奴もいる。
それがこのメンバーだ。に1番近いポジションにいるのは
もちろん恋人のリーマスだが、2人の仲を阻止しようとしているのが、
腹黒コンビのハリーとハーマイオニー、ヘタレだけどシリウス、陰湿だけどセブルス、
健全少年のロンである(笑)彼らはにベッタリなのだ。

そして今回のお茶会もの口が滑ってしまったため、
2人きりが皆でのパーティーになってしまったのだ。





「このクッキー美味しいわ!(お嫁にしたいわv)」/ハーマイオニー


「皆でやると楽しいね!(本当は2人きりが良いけどねv)」/ハリー


「あっ、このワカメ!それ俺のだぞ!」/シリウス


「誰がワカメだ!!」/セブルス



只今、煩いパーティー中。



結局リーマスとは、彼らを追い出す訳にもいかなかったので、
テーブルと人数分のティーカップを魔法で出してパーティーすることになった。


、このケーキも美味しいよ!本当に料理上手だね!」


「ありがとう、ロン」


の右隣に座っているロンが言った。
その途端、ロンは周りの奴らから真っ黒い視線を受けた。



((((抜け駆けしてるんじゃない!!!!))))



まぁ、そんな調子でパーティーは盛り上がっている(笑)


「そっ、それじゃ今からゲームしない?」


黒いオーラーを読み取ったのか、話を変えるためにが突然言い出した。


「ゲーム?」/シリウス


「良いわねv」/ハーマイオニー


「でも、、何のゲームだい?」/リーマス


愛しいの提案に、素早く反応する奴ら(笑)


「う〜んとね・・・私が出した課題を1対1で競ってもらうの。
で、最後まで勝ち残った人には、私がバタービール1杯奢ります!」


楽しそうに言うを他所に、一同優勝を狙って燃え上がった。


そんな訳で、の突然の提案で始まったゲームですが・・・怖いです;
とのデート(違うだろ)を狙って燃えています。



ゲーム内容を見てみますと・・・


1回戦目:シリウスVSセブルス、甘いお菓子早食い競争(通常の5倍の甘さ)
結果、両者とも1つ目でダウンのため引き分け。
(リーマスが羨ましがっていたのは言うまでもない)


2回戦目:ロンVSハーマイオニー、しりとり対決(時間制限制)
結果、ロンより多くの言葉を知っていたハーマイオニーの勝ち。
(ロン曰く、出てくる言葉が難しすぎるらしい)


3回戦目:ハリーVSリーマス、睨めっこ対決(いつもより黒さが出すぎてます)
結果、いつまでも絶えない黒い笑みが怖いため引き分け(笑)


と、こんな感じでなんとも言えないゲームを進行中。
そしてついに最終決戦(早っ)


激しい戦いを勝ち抜いた2人は・・・赤コーナー、ハーマイオニー・グレンジャー!
青コーナー、リーマス・J・ルーピン!最後の課題は----






オレンジ色の夕陽が窓から差し込んできた。
部屋には散らかった後の片付けをしているとリーマスがいた。


「あはは・・・皆嵐のように去ってったね」


カチャカチャと食器を重ねているが言った。


「そうだね。まっ、やっと2人だけになったし」


の横では、リーマスがテーブルを拭いていた。


結局、最終戦はのことをどれだけ知っているか対決で、
もちろんの恋人であるリーマスに軍配が上がった。
(二人の熱のこもった答えには顔を真っ赤にしていたのは言うまでもない)


「でもさっ、結局リーマス勝っちゃったね」


食器を片付け終えると、がソファに座った。


「バタービールご馳走になるね」


「どーせ来週ホグズミード行くのに」


わざわざ勝たなくても・・・と一人ごちるを他所に
の隣にいつの間にか座っているリーマスは嬉しそうだ。




「あっ、次のデートは邪魔されないようにしなくちゃね」



ふとリーマスは考え、苦笑する。



「そうね」





黄金色の光が部屋にいる2人を照らす中、
そんなリーマスには優しくキスをした。









END











◆後書き◆
本当に遅くなってしまって、すみません!
8888hitゲットということで、木更津星華様に捧げます。
リクエストが、逆ハーで落ちはリーマス夢を・・・と言うことでしたが;
リク道りになっているでしょうか?逆ハー書いたのこれが初なもので;
気に入っていただけると・・・良いのです。。。
とにかく!8888hit有難う御座いました!







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