〜いつまでも君の隣に〜
ホグワーツの裏庭に暖かい日差しが降り注ぐ中
は一人、見晴らしの良い木の上に上って
その素晴らしい景色を見ながら静かに口ずさんだ。
伝えられないこの気持ち かけがえのない存在
私は歌う 流れ行く風にのせて
いつか あなたに届くことを祈って
友達以上恋人未満 こんな関係でいいのかな
でも この関係 壊したくないの
今のままで楽しいから 理屈じゃどうにもできないね
言い訳なんて聞きたくないの あなたをずっと待っていた
我が儘な私で ゴメンね
「良い歌だね」
が一曲歌い終わると、ふと木の下
から聴きなれた声が聞こえた。
「えっ!あっ、リ―マス?!」
「!危ない!」
「はっ?なっ、きゃっ!」
突然下を向いたは、案の定バランスを
崩して木から落ちるはめになった。
「っいたっ―」
「大丈夫だった?」
怖さで目を瞑っていたの上から
リーマスの声が聞こえてくる。
「えっ、あっリ―マス?受けとめてくれたの…?」
今の体制を見たは急に真っ赤になった。
「、急に下向いたら危ないよ」
「ごめん;まさかリ―マスに聴かれてたなんて。
あの…リ―マス…下ろして欲しいんですけど」
を軽々とお姫様抱っこしているリーマスに
は真っ赤になったまま言った。
「うーん、どうしようかな?」
そんなの反応を楽しむようにリーマスが悪戯っぽく言う。
「リ―マスってばぁ―」
「あはは、ごめんごめん。」
「もぅ」
リーマスは笑いながらを傍の木に座らせた。
「そう言えば、マクゴナガル先生のお説教は終わったの?」
リーマスが隣に座るのを見てが聞いた。
「終わったって言うより…逃げてきちゃった」
あはは、と笑うリーマスに呆れる。
「後でまた怒られても知らないからね」
「シリウスが身代わりになってくれるさ」
ちょっと黒いオーラが出ているよ・・・
と心の中で思う。
「それより、がさっき歌ってた歌って」
突然リーマスが話を戻す。
その話には恥ずかしさが出てきた。
「あぁ、聴かれちゃったんだっけ・・・」
「うんバッチリ」
(いや、そんなに即答で聴いたなんて言わないでよ)
「んー・・・なんとなく・・・木の上からの景色を見ていたらね
なんか知らない間に勝手に歌ってたのよ」
苦笑しながら話すの隣でリーマスが優しく微笑んだ。
「すぐ作詞作曲できちゃうなんてすごいじゃないか」
「そっそう?」
ちょっと照れた顔を見せる。
「でも・・・ちょっと悲しい歌だね」
「うん。両想いのようで片思いをしている子の歌なの。
いつも隣にいるようで、どこか遠い存在で。
なんか切ないって言うのかな・・・」
その言葉を聞いて、リーマスの表情が曇る。
「・・・」
「バカね。そんな顔しないで。私の隣にはリーマスがいるじゃない!」
その表情を見て、優しく微笑んでリーマスの手を取る。
「ありがとう。僕の隣にもいつもがいる」
クスリと2人は笑うと軽く唇が触れ合う。
遠くからシリウスとジェームズが走ってくるのが見える。
そよ風に木の葉が揺れる下で、微笑を絶やさない2人がいた。
2人の想いは1つだった。
『いつまでも君の隣にいるよ』
END
◆後書き◆
遅くなってしまってすみません!!!
8000hitゲットということで、本城日嗣様に捧げます。
リクエストがリーマス夢で甘い話を、と言うことでしたが
リクエスト道りになっているでしょうか?
ちょっと短いかな・・・という気もしますが;(すみません!)
とにかく!8000hit有難う御座いました。
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