〜雪の中の罪状〜
「ちょっと寒いわね」
ハリー達には保健室に行くと言ったものの、が今居るのは外。
頭を冷やしに散歩するつもりだったが、昨日降った雪で辺りは白く寒かった。
「皆で雪合戦したいな・・・」
辺り一面の雪を見て、ふとそんなことを思う。
それと同時に、シリウス達と雪合戦した事も思い出してしまう。
は振り払うように首を振り、足を動かした。
「ハグリッドの所へ行こうかな」
暫く歩き回ったの視界にハグリッドの小屋が映る。
少しの間暖を取らせてもらおうと思い、は足を進めた。
は小屋に着くとコンコンとドアをノックしたが、返事が返ってこない。
耳をすませてみると微かに呻き声が聞こえる。
「ハグリッド入るわよ」
は心配になってドアを開け中に入った。
ハグリッドはちゃんと中に居た。
しかし、手に手紙のようなものを持って泣き腫らした目をして突っ立っていた。
「ちょっとどうしたのよ!?」
「・・・」
涙を流していたハグリッドがに気がつくと、持っていた手紙をに渡した。
それを受け取ったは、その手紙を黙って読んだ。
手紙の内容はこの前のバックビークの事件の事。
手紙によれば、ハグリッドは無実だがバックビークが
「危険生物処理委員会」に付託されることが書かれていた。
「なによこれ!ハグリッドが無実なのは良かったけどバックビークが」
「あぁ・・・それに相手が悪すぎる!連中はルシウス・マルフォイの手の内だ!」
ハグリッドが喉を詰まらせながら叫んだ。
「ルシウスのやつ・・・」
苦々しげにが呟く。
その時ドンドンとドアがノックされる音がした。
すぐに出なかったからか、勝手にドアが開いた。
入ってきたのはハリー、ロン、ハーマイオニーだった。
「「「!?」」」
3人はハグリッドの様子にも驚いたがその隣に居たにも驚いていた。
なんせ保健室に行くと言っていた奴がこんな所にいるのだ。
「あははは・・・」
この瞬間、怒られる事を覚悟したは乾いた笑いしか出なかった。
あの後、ハグリッドがハリー達にも手紙を見せた。
そして皆でバックビークの無罪を弁護する手伝いをすることを約束した。
翌日、4人は図書館に行った。
がらんとした談話室にまた戻ってきた時には、
弁護に役立ちそうな本をどっさり抱えていた。
そして暖炉の前を陣取り、資料を読み始めた。
ときどき、何か関係ありそうなものが見つかると言葉を交わした。
「これはどうかな・・・1722年の事件・・・あ、ヒッポグリフは有罪だった・・・
ウヮー、それで連中がどうしたか、気持ち悪いよー」
ロンが見つけた資料をも見せてもらったが、
気持ち悪い写真を見てロンと同じく顔を歪ませた。
そうこうする間に、ホグワーツはクリスマス一色になり始めていた。
つづく
◆後書き◆
はしょってスミマセン;
雪合戦の話とか書きたいなー・・・。
ってか・・・タイトル意味不明だ・・・;
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