〜一応言っておくね〜
「リーマス」
「あぁ、」
教室に戻ったは、先ほどの授業の片付けをしている
リーマスを見つけ声を掛けた。
「後で私にも頂戴よ」
「何のことだい?」
唐突な発言だが、
お互い分かっててあえて悪戯っぽく笑って言う。
「セブの写真。さっきこっそり撮ったでしょ?」
「やっぱりバレた?」
いろいろと使えそうだからねーと言いながらリーマスは笑ってトランクを片付ける。
そんなリーマスを授業中によく手が回るもんだ、とは感心していた。
「今度お茶会でもする時に渡すよ」
「ありがとう」
はお礼を言ってそこで言葉を一旦切った。
「それと・・・」
「ん?」
トランクから目を離したリーマスとの視線が重なる。
「もう大丈夫だよ」
は少し切なそうに微笑みながら言った。
一瞬にしてその意味を理解したリーマスは眉を寄せた。
「」
「・・・私昔よりも強くなったから」
強い意志が含まれた言葉に
リーマスは少し困った顔をした。
「そっか」
暫くの間、お互いボガートの入った洋箪笥を見つめたまま沈黙が流れた。
「それじゃ、次の授業があるから行くね」
「あぁ、気をつけて」
教室を出て行く際に、はふと足を止め振り向いた。
「授業良かったよ。リーマスはやっぱり先生に向いてるね」
不意打ちで言われた言葉に、リーマスは一瞬目を見開いたが
いつもの笑顔で「ありがとう」と言った。
はそれを聞いて微笑み、静かに教室を出て行った。
つづく
◆アトガキ◆
またまた久しぶりにUP。
ゴメンなさい;今度は短すぎ;
前の話と次の話のつなぎだと思ってくれると有り難いです。。。
それにしても・・・授業中に写真撮るなんて・・・余裕な先生だ(笑)
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