あの後、がハリー達に会わなかったのは正に幸運と言うべきだろう。
一方のハリー達はに処刑の事を知らせたかったが、
当の本人が見つからなく(見つからないようにしているのだが)
仕方なくこっそり3人で行くことになっていた。
そんなことは露知らず、は一度夕食を食べに大広間へ行き、
すぐにリーマスの部屋に戻った。
〜見つけてしまった〜
「行ったわね」
部屋に入るとすぐに地図を確認する。
「今ハグリッドの小屋だよ。ダンブルドアもいる」
「ねぇ・・・やっぱり止めた方が良かったんじゃない?」
処刑なんて見せてはいけない。
「だけど・・・」
「・・・ハリー達が城に戻ってくるわ」
言葉が詰まるリーマスから視線を外しは再び地図を見た。
ハリー達が城へ向かっているのが分かる。
しかし、次の瞬間の目は見開き言葉を失った。
「・・・リー・・・マス・・・こ・・・れ」
真っ青になっているに何かを感じたリーマスは、が示す地図を見た。
そしてリーマスもと同じように目を見開いた。
増えたのは1つの点。急速に近づくのは1つの点。
それを見たとリーマスは顔を見合わせ
急いで部屋を出た。
何故彼の名が?
浮かんでくるのはいくつもの疑問。
忍びの地図をそのままに、2人は急いで叫びの屋敷へ向かった。
とリーマスは暴れ柳まで来ると、ある節を触り暴れ柳を止めた。
そして狭い根元の隙間に滑り込んだ。
「ここに来るの久しぶりだわ」
「僕もこの1年は事務所篭もりだったから」
「ここよ!私達、上にいるわ!」
「あの声」
「っ・・・!」
とリーマスは急いで2階への階段を駆け上がった。
2階に着くと、1つだけ音がする部屋があった。
その部屋の扉を勢いよく開け、リーマスが飛び込んだ。
そして見た。
床に横たわるロン。
ドアの傍ですくみ上がっているハーマイオニー。
杖でシリウスを捕らえて突っ立っているハリー。
そしてハリーの足元で血を流し、伸びているシリウスを。
つづく
◆後書き◆
はい、次です!
○年越しに思い描いていたシーン・・・(溜めすぎだ)
つーか最近タイトル考えにくい;
戻る