ここは日本。 ホグワーツ魔法魔術学校に通う日本人のの家。 の縁側(笑) 遠くでは蝉が暑苦しく鳴いているのが聞こえる。 「あ〜〜づ〜〜いぃ〜〜」 「・・・それ53回目」 何で数えてるのさ; と言う言葉はあえて口に出さずには抗議した。 「だって本当に暑いんだもの!全くなんで日本ってこんなに暑いのかしら!」 「僕に向かって怒ってもしょうがないじゃないか」 朝からずっと扇風機の前を陣取っているに ハリーは苦笑が隠せない。 「ゴメン・・・なんか暑くならない魔法ってないかしらね〜」 「未成年なんだから魔法はだめだよ」 即座にハリーが言った。 「前科持ちのハリーには言われたくない台詞ね」 「前科持ちって・・・;」 強盗犯じゃあるまい。 「あぁ〜暑い〜」 なおも暑いと騒ぐアズミにハリーはある事を思い出した。 「あっ、ねぇ。日本にさ、暑い夏に食べる 氷で作った食べ物があるって聞いたけど」 「・・・あぁ、カキ氷ね。カキ氷・・・カキ氷・・・」 「・・・そうだ!カキ氷食べよう!」 思い立ったら即行動。 はおもむろに立ち上がり台所へ向かった。 「僕も食べてみたい」 立ち上がったを慌てて追いかけながらハリーが言った。 「了解☆でも力仕事だからハリーも手伝ってよ」 台所の棚をガサゴソしながらは少し大きめの箱を出した。 「力仕事なの?」 「そう。家の電動じゃないからゴリゴリ自分で回さなきゃいけないのよー」 そう言って、は箱に入っていた立派なカキ氷機を出し、材料を用意し始めた。 「これ入れれば良いの?」 「そうそう。あっ入れたら器を下に置いて、上のとってを回してちょうだい」 ハリーはに言われたとおりにし、カキ氷機のとってを回した。 ガリガリガリ 小気味の良い音を立てながら、器に削られた氷が乗せられていく。 「できたよ」 なにやら色の付いた液体を作っているに ハリーは削られた氷が乗った器を2つ渡した。 「えっ、早っ!・・・ハリーって意外に力あるわね」 「意外にって酷いな〜。これでもクィディッチやってるからね」 「あっ、そっか」 納得したは、色の付いた液体を何本かのボトルに入れ、 ハリーに器を持たせ、さっきまで居た縁側に戻った。 「あとは、シロップをカキ氷に掛けて食べるだけ☆」 「シロップ掛けるの?」 「掛けないで食べても氷の味しかしないわよ」 は苦笑しながら手元にあったピンクのシロップを手に取った。 「こうやって掛けて食べるのが醍醐味なの」 「それ何味?」 「イチゴ〜vやっぱりイチゴ味のカキ氷よね〜」 「、イチゴ好きなんだ」 「もちのロンです!ハリーは何味にする?」 はハリーの前にシロップのボトルを並べた。 「う〜ん・・・これにしようかな」 「あぁ、ハワイアンブルーね」 ハリーが青いボトルを取ってカキ氷に掛けたのを見て はニヤリと笑った。 「何?いけなかった?」 「いやいや、どうぞどうぞお食べ下さい」 の笑いが気になったが、ハリーはカキ氷を食べる事にした。 「あっ、冷たくて美味しい」 「やっぱ日本の夏は縁側に座ってカキ氷かスイカよね〜」 シャリシャリと音がするたびにもハリーも涼しい気分になった。 「美味しかった」 「ご馳走様」 カキ氷の入っていた器を空にすると2人は満足そうに笑った。 「ねぇハリー、口開けて」 「えっ、口?」 「そう、早く開けて」 の突然の言葉にハリーは仕方なく口を開けた。 「やーい、真っ青な舌ー」 ハリーの口を見るや否や、はケラケラ笑い出した。 「は?」 「カキ氷にシロップ掛けて食べるとね、舌にシロップの色付くんだよ」 ちなみにイチゴは舌の色とあんまり変わらないのさ、 とちょこっと舌を出しては言った。 「そういうの早く言ってよ!」 「だてにフレッドとジョージから悪戯伝授してもらってないわよ」 悪戯っぽく笑うにハリーは溜息をついた。 とそこであることを思いついた。 「」 「はい?・・・・・・んっ!」 突然呼ばれたの唇にハリーは唇を重ねた。 軽いキスかと思いきや、いつの間にかハリーの舌が の口内に入り込んでいた。 「んっ・・・ふぁ・・・・なっ・・・ハリー何すんの!」 「これでお相子だよ」 少し息切れしているに今度はハリーが悪戯っぽく笑った。 「なに・・が?」 「舌」 ハリーはに鏡で自分の舌を見るように言った。 「あぁ〜〜!!!!」 さて、彼女の舌は何色に染まっていたでしょうか。 〜カキ氷シロップ〜 ◆後書き◆ 過去に同じ失敗をした私(笑) 縁側で(うちには無いけど/涙)シャリシャリなカキ氷・・・ 良いっすねー。。。 戻る |