〜朝顔と早起き〜





夏休みもホグワーツと同じでと生活を共にしているリドルは
ある日の朝、外の庭で何か音がして起きた。


リドルは縁側の付いている庭に出る襖を開けると
何かの間違いの様な光景を目にした。



あの朝が弱く、いつまで経っても起きないし
耳元で叫んでも叩いても突付いても全く起きない
リドルよりも早く起きて何かに水をやっているのだ。



「珍しいね、が早起きなんて」


襖を開けて暫く目を見開いていたリドルが
今日は雪が降るよとでも言うような口調で言ってきた。


「珍しいとは失礼な」


リドルが立っていることに気づいた
おはよう、と言いながら少し怒った。


「私でも起きようと思えば起きれるもん」


「いつもそうだと有り難いんだけどね」


ブー、と文句たれるはリドルを見ずに
目の前にある植物に水を注いだ。


「で、何それ?」


リドルは襖を離れ縁側に座りながら聞いた。
昇ったばかりの朝の太陽が暑い。


「これねー校長先生が暑中見舞いに、ってくれたの」


良いでしょー、と自慢する


「ダンブルドアが?」


「ダンブルドア先生でしょ」


先生を付けなさいとが怒ると
その言葉にリドルは、お母さんみたいだねと苦笑した。


「それって朝顔?」


「そ、日本の小学生には欠かせない夏休みの一品ね」


私も朝顔の自由研究やったなーと
しみじみ思い出す


小学生やり直すの?」


真顔で聞くリドル。



「そう意味じゃないわよ!」



「冗談だよ」


まったく、と溜息と共に言いながら
はじょうろを置き、縁側のリドルの横に座った。


「この朝顔ね、魔法界特製で色が変わる朝顔なの」


「ふーん」


「全部で100種類の色が見れるから何種類見たか
教えてって校長先生が手紙と一緒に送ってきてくれたのよ」


目の前で綺麗な色に染まっている朝顔に目をやり
その手紙をリドルに見せた。受け取ったリドルは
ふーん、とダンブルドアの綺麗な筆記を読む。


「朝顔って朝に花が咲くから早く起きないと見れないからね」


の規則正しい生活の為にはピッタリだね」


手紙をに返してリドルは笑った。


「私はいつでも規則正しい生活してるよ?」


「よく言うよ。襲われる寸前まで起きないくせに」



「ぎゃー、変なこと言うんじゃないの!」



耳元で囁かれは顔を真っ赤にしボカボカとリドルを叩いた。










「でもまっ、たまには良いかもね」




「早起きも」




とリドルはクスリと笑い、晴れた朝の空を見上げた。







END














◆後書き◆
私も朝顔観察やったなー(遠い目)
100種類って多いですね・・・寧ろどんな朝顔だよ。









戻る