授業開始のベルが鳴った。
しかし、教室に入ってきたのは闇の魔術に対する防衛術の先生ではなく
・・・魔法薬学の先生だった・・・。
(どうしてセブルスが来るのさ〜〜〜!!!!)
〜最悪の授業〜
いつもの闇の魔術の防衛術の授業に、何故かリーマスではなくセブルスが来た。
そのことに対しては顔をしかめていた。
(何よ〜リーマスの悪口ばっかり言って!この陰湿教師!)
と心の中で怒り爆発のをよそに、授業開始から10分後ハリーが入ってきた。
「授業は10分前に始まったぞ、ポッター。
であるからグリフィンドールは10点減点する。座れ」
(そのくらい良いじゃない!っていうか遅刻って1分1点減点なのっ?)
しかし、ハリーは動かなかった。
ハリーもセブルスが居て吃驚しているのだろう。
「ルーピン先生は?」
「今日は気分が悪く、教えられないとのことだ。命に別状は無い」
スネイプの口元に歪んだ笑いが浮かんだ。
(何その言い方!別状があればいいみたいじゃない!)
この間のことを根に持っているは、心の中でセブルスに対する
怒りがふつふつと煮えたぎっていた。
ハリーが席に着くと、セブルスはクラスをズイと見回した。
「ポッターが邪魔をする前に話したことでもあるが、
ルーピン先生はこれまでどのような内容を教えてたのか、
まったく記録を残してないからしてー」
「先生、これまでやったのは、まね妖怪、赤帽鬼、河童、水魔です」
ハーマイオニーが一気に答えてくれた。
「これからやる予定だったのはーーー」
「黙れ。点の甘いことよ。ルーピンは諸君に対して著しく厳しさに欠ける。
赤帽鬼や水魔など、一年坊主でもできることだろう。我々が今日学ぶのはーーー」
セブルスは教科書の一番後ろまでページをめくった。
(うわ・・・後ろの方ならやってないからって)
しかし、セブルスの次の言葉ではプツンと切れた。
「ーーー人狼である」
でも先生、とハーマイオニーが抗議する前に
バンッと机を叩く音がした。
音の方向を皆一斉に見るとそこにはがいた。
椅子から立ち上がり、怒っているからか少し震えていた。
生徒同様セブルスもを見据えた。
その目には不思議な光があった。
皆が見守る中、はセブルスのいる教卓までつかつかと早足で歩いていき、
セブルスを一睨みすると言った。
「スネイプ教授・・・体調が悪いので保健室に行ってきます・・・」
その声には明らかに怒りが込められていた。
そして、セブルスにしか聞こえないように小さい声で付け足した。
「・・・後で話があるわ・・・」
そして、セブルスが何か言う前には踵を返して教室を出て行った。
教室を出た後、は保健室へ向かった。
パタン
「あら、珍しい患者さんだこと」
「そうですか?まぁ、体調が悪いわけじゃないですけど」
「また嫌なことがあったのね」
保健室に行くと、マダム・ポンフリーが呆れながらも笑顔で迎えてくれた。
は、昔から何か嫌なことがあるとマダム・ポンフリーの所でグチを言っていた。
「それがですねー嫌なことが見事にありましたよー」
とはため息をついた。
授業終了のベルが鳴る頃、は保健室を出て、
また闇の魔術に対する防衛術の教室に戻ろうとしていた。
途中、カンカンに怒ったロンとそれを宥めているハリーとハーマイオニーを見つけた。
「あっ、!あなた大丈夫?」
今から保健室に行こうとしてたのよ、と心配してくるハーマイオニー。
「大丈夫よ。ちょっと用事があって今から先生の所に行くところ」
その言葉にハリーとロンが顔をしかめた。
「が居なくなった後、大変だったんだよ!」
「そうそう。あの気味悪い笑みで言いたい放題」
「あはは・・・そっか。あっ、先に談話室に戻ってて」
すぐ戻るから、と3人に向かって苦笑しながら教室へ急いだ。
「我輩の授業を抜け出した奴が何のようだ」
静まり返った教室。
「どういうつもりよ」
教室に居るのはセブルスとだけ。
「何がだ」
あくまでとぼけ様としているセブルスに、は腹を立てた。
「今日の授業のこと!これでバレたらどうするつもりよ」
「いつかはバレることだろう」
セブルスは一旦言葉を切ってまた続けた。
「大体我輩はルーピンの事は反対だったんだ」
セブルスの言葉には切れた。
「あ〜そうですか。よ〜く分かりました!」
そう言ってはドアまで歩いて振り返った。
「もう何も言いません!昔の恥ずかしい写真でも何でもばら撒いてやりますから!」
ぴしゃりと言うと、は乱暴にドアを閉めて出て行った。
「勝手にしろ」
教室に1人残ったセブルスが呟いた。
つづく
◆アトガキ◆
いや・・・勝手にされたら困るだろう(笑)
このシリーズ決してセブ夢じゃないですよ?
間の話がなかったりして分かり難い気がする(涙)
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