沢田家の玄関前。


「ねぇ、リボーン。・・・何故だか緊張するわ」

「3年振りだからな。ツナには言ってねぇんだろ?」

「えぇ、ビックリさせようと思ってお母さんにしか言ってない」

「ママン、朝から張り切って料理してたぞ」

「それは嬉しいな、久しぶりにお母さんのご馳走食べられる!」



ピーンポーン



「・・・なんでチャイム鳴らすんだ」


自分の家だぞ、と言うリボーンに対して、
ノリよ!ノリ!と返す


「はーい!」



ガチャリという音と共に出てきた人物は、予想通りだった。






気弱な十代目






「どちら・・・様で・・・・・っ!?」


「ちゃお、綱吉」


「ねねねねねねね姉ちゃん!?」


「どもり過ぎだぞ、ダメツナが」


ドゲシッ


リボーンの跳び蹴りが決まり、綱吉は吹っ飛んだ。
キックをかましたリボーンは見事にの肩に着地する。


「予想通りの反応ありがとう」


「痛いよリボーン!つーか・・・なっ、何で姉ちゃんが?!
何でリボーンと一緒に?!」


「まぁまぁ、話は後で。今はご馳走が私を呼んでるわ〜♪」


そう言って混乱している綱吉を残してはさっさと家に入っていった。


「・・・なぁ、リボーン・・・お前もしかして・・・」


「さぁな」


わざと意味深な言葉を残して、リボーンもまたリビングへ向かうのだった。






夕食は言葉通り豪華だった。
はその料理の凄さにも吃驚したが、沢田家の居候の多さにも
吃驚せざるを得なかった。
中には、ランキングのフゥ太や仕事で顔見知りのビアンキまで居たのだ。
その度に綱吉が反応するものだから、心の中でこっそり笑っておいた。



夕食を終え、自分の部屋に荷物を置いた後には綱吉の部屋に向かった。


「綱吉ー入るよ」

「えっ、あっうん」


数秒送れて返事が返ってきた。
が部屋に入ると、綱吉はちょうどリボーンと話をしていたらしい。


「良いところに来たな。ちょうどお前の話をしてたんだぞ」

「え?じゃぁ、言っちゃった?」

「いや、まだだ」

「あっ、そうなの」


ちょっと一安心したは、綱吉の向かいに座った。
しかし、座るや否や綱吉が勢いよく突っ込んできた。


「つーか、姉ちゃんどうして帰ってきたんだよ!」

俺、マジで驚いたんだからな!と怒ってきた。

いや、驚かせる為に内緒にしてたし。


「うーん、どうしてって・・・綱吉の護衛」


「ふーん・・・って、ごごごご護衛!?」


「護衛って言っても大したもんじゃないし、
ファミリーの様子見も兼ねて休暇貰っちゃった」


えへ♪と笑いながら言う


「はぁ!?!?・・・えっ?ファミリーって・・・もしかして・・・」


「もちろんボンゴレ10代目、あんたのファミリー」


「姉ちゃんもマフィア関係ーーー?!?!?」



おぉ、良いツッコミ。

って、関心してる場合じゃないわね。



「改めまして、ボンゴレ特殊情報部の沢田です!
今は9代目の直属として仕えてるけど、そのうち綱吉直属になるから、よろしく!」




「なーーーーーーっ!!!!!」




その日一番の叫び声が沢田家に響いた瞬間だった。






「あれ?・・・ねぇリボーン、綱吉完全にフリーズしてる」

「まったくダメツナだな」








































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