『ご搭乗ありがとうございました』
アナウンスが空港内に響く。
少女、は懐かしさ込み上げる笑顔でこう言った。
「ただいまジャポーネ!お帰り私!」
家庭教師はスパルタ教師
「さてさて・・・」
少し大きめのキャリーを引き、ロビーに佇む。
すると懐かしい声がした。
「ちゃおっす、」
「リボーン!」
「久しぶりだな」
「えぇ。まさか迎えに来てくれるとは思わなかった」
が笑顔を見せた相手は、泣く子も黙る最強ヒットマンのリボーンだった。
彼はボンゴレ所属のにとって顔見知りであり、銃の師でもある。
「暇だったからな」
そう言ってニヒルに笑う彼は、相変わらずだった。
所変わって、並盛商店街にある喫茶店。
空港から出た2人はタクシーを拾って帰宅するのではなく、お茶をしていた。
「で?どうなのよ」
言わずもがな、我が弟のことだ。
「ダメだな」
「相変わらず厳しいことで」
すっぱり言ったリボーンに苦笑する。
「アイツは甘すぎるんだ。もっとネッチョリやらないとな」
その言葉に、リボーンってスパルタだもんな。
と、知り合いのへなちょこボスを思い出した。
「お前の方はどうなんだ?今回の事も一応仕事なんだろ」
「まっ、ね。仕事という名の休暇。9代目に甘えちゃった」
5年前にイタリアに渡り、3年前に仕事で一時帰国。
家に帰るのはそれ以来なのだ。
「部下たち泣いてただろう」
「説得するの大変だったわよ!それでも私が居なくてもやってもらわなくちゃ」
溜息と共にティーカップを置く。
「まっ、ファミリーのことやら何やらは歩きながらでも聞くわ」
「あぁ」
そう言っては伝票を持ってレジへ足を運んだ。
「さて、我が家に戻りますか」
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