「何やってるのよ!?二人とも!」
・・・あの日は、リドルを探していた・・・
「「!!」」
リドルとルビウスが何か言い争っていた・・・
「やめろぉぉぉぉ!」
巨大な蜘蛛が廊下を逃げていった・・・
その日・・・ルビウスは退学になった・・・
・・・あの時・・・私が止めていれば・・・
〜訪問〜
「・・・ッ!・・・!」
「えっ?」
ハーマイオニーがの顔を覗き込みながら言った。
その声で、はっと我に返る。
「どうしたの?ボーッとして・・・」
ハリーも心配そうに言う。
「ううん・・・何でもないわ」
その夜・・・ハリーはリドルの日記の使い方を知ったらしい。
四人は談話室の隅に座り、ハリーの話を聞いていた。
も見ていた・・・50年前の・・・ハグリッドが退学したあの話を・・・
ロントハーマオニーは、ハリーの見たことを繰り返し聞いていた。
そのあとは、堂々巡りの議論にもなっていた。
(あの日記・・・やっぱり調べた方が良いわね・・・)
は、またぼんやり考えていた。
チャンスをみて、ハリーから日記を貸してもらおうと・・・
しかし・・・そんな願いはすぐに捨てられた・・・
復活祭の休暇中に日記が盗まれたのだ。
これには、を仰天した。
翌日、申し分ないクィディッチ日和だった。
四人は、クィディッチで気を紛らわそうとした。
しかし・・・またもやハリーが例の声を聴いたらしい。
そしたらハーマイオニーが風のように走って図書室へ向かってしまった。
とハリーとロンは、先にクィディッチ競技場へ行くことにした。
しかし・・・さぁ、試合開始だ!という時に、マクゴナガル先生がメガフォンでー
「この試合は中止です」
と言った。
それと同時に、野次や怒号が乱れ飛んだ。
ウッドはショックを隠し切れない顔をしていた。
ハリーがマクゴナガル先生に呼ばれているのを見て、
心配したとロンはハリーの所へ向かった。
「そぅ、ウィーズリーと、貴方達も一緒に来た方が良いでしょう」
とハリーとロンは、先生について城へ戻り、医務室へ向かった。
先生がドアを開け、三人は中へ入った。
すぐ近くのベットに、レイブンクローの学生と・・・その隣にーーー
「「「ハーマイオニー!!!」」」
三人が叫んだ。
石になったハーマオニーは身動きもせず、見開いた目はガラス玉のようだった。
あのあと、マクゴナガル先生に送られグリフィンドール塔へ戻った。
そこでグリフィンドール生全員を集めこれからの説明をした。
説明が終わると、マクゴナガル先生は、少しぎこちなく肖像画の裏の穴から出て行った。
途端にグリフィンドール生は喋りはじめた。
皆が騒いでいる間に、はそっと寮を抜け出して、ハグリッドの所へ向かった。
ハグリッドの小屋に着き、戸を叩くと、ハグリッドが石弓を持って戸を開けた。
「おぉ」
ハグリッドはを見ると、武器を下ろした。
「ルビウス・・・どうしたのよ・・・それ」
石弓を指して聞くは
言葉遣いが学生時代に戻っている。
「あぁ・・・中に入って説明する・・・」
そう言って中に入り、はお茶を入れるのを手伝いながら
ハグリッドの話を聞いた。
「俺はやってねぇんだ・・・どうすればいいんだ・・・」
に一通り話すと、ハグリッドが言った。
「大丈夫よv私はルビウスが無実だって知ってるものv」
紅茶をすすりながら微笑む。
と、その時とを叩く音がした。
ハグリッドの体がわずかに震えていたが、戸を叩いた人物を見ると
少しホッとした。
「ハグリッド、誰が来たの?」
相手を配慮してか、言葉を戻して
は座ったまま戸の方に身を乗り出す。
「・・・!どうして君が?」
はその人物を見て呆れた。
そこにいたのは「透明マント」を持った
ハリーとロンだった。
「ハリー・・・ロン・・・抜け出してきたの?」
中に入っての向かいに座るハリーとロンを見て言った。
「そういうだって、そうじゃないか」
ハグリッドから紅茶をもらいながらロンが返す。
「僕達にも言ってくれれば良かったのに・・・」
少しムッとしながらハリーも言う。
「あはははは・・・・;ゴメンね」
が苦笑する。そして、ちょうど
ハグリッドが分厚いフルーツケーキを皿に入れているとき、
また戸を叩く音がした。
ハグリッドはフルーツケーキをボロリと取り落とし、
ハリーとロンはパニックになった。
その中、は座ったままーーー
「ハリー、ロン、「透明マント」を被って隠れてて!
ハグリッド・・・私もここにいても良い?」
「あぁ、お前さんがいてくれた方が助かる」
そう言うとハグリッドはもう一度バンと戸を開けた。
「こんばんは、ハグリッド」
ダンブルドアと魔法省大臣のファッジが入ってきた。
全員が椅子に座ると、ファッジがぶっきらぼうに言った。
「状況はよくない。ハグリッド」
「俺は決して」
ハグリッドがすがるようにダンブルドアを見た。
「コーネリウス、わしはハグリッドに全幅の信頼を置いておる」
ダンブルドアは眉をひそめてファッジを見た。
「大臣、ハグリッドは無実です!」
も反論する。
「しかし、アルバス、ミス・・・・ハグリッドは連行せねば、どうしても。
私にも立場というものがーーー」
「俺を連行?」
ハグリッドは震えた。
「まさか、アズカバンじゃ!?」
これにはも動揺する。
ファッジが答える前に、また激しく叩く音がした。
入ってきたのは・・・ルシウス・マルフォイだった。
はルシウスを見た途端、皆が分かるほど嫌な顔をして
そっぽを向いた。
ルシウスの用は、ダンブルドアを停職させに来たらしい。
しかし、それには皆反対した。とハグリッドはカンカンになった。
「よくもそんなことを!」
「ダンブルドをやめさせるものなら、やってみろ!」
それをダンブルドアが厳しくたしなめた。
「ルシウス・・・覚えておくがよい。わしが本当にこの学校を離れるのは
わしに忠実な者が、ここに一人もいなくなった時だけじゃ」
と見透かしているのか後ろに隠れているハリーとロンの
方を見てそう言い、ダンブルドアは小屋を出た。
「あっぱれなご心境で」
ルシウスもダンブルドに頭を下げ、を見てから小屋を出た。
「・・・ルビウス・・・すぐ解決するから・・・頑張って」
はハグリッドに小さい声で優しく言った。
「あぁ。それと・・・何かを見つけたかったら、クモの後を追っかければええ・・・」
ほとんどハリーとロンに向けられた言葉だった。
それだけ言うと、ハグリッドは小屋を出て行った。
ハグリッドが出て行った後、ハリーとロンがマントを脱いだ。
「大変だ・・・ダンブルドアがいなけりゃ、一日一人は襲われるぜ」
ロンがかすれた声で言った。
(・・・誰がやったかは分かってる・・・)
(あとは・・・勝負するしかない・・・)
は心の中で思った。
つづく
◆後書き◆
早くリドルと会話する場面が書きたくなっている・・・今日この頃・・・。
ヒロインさん出番少ないっすね;(ヤバイよ)
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