〜スウィートキッス〜



ここはグリフィンドールの談話室。
今は昼休みなので人もまばらである。
そんな中、は1人お菓子を食べながらボーッとしていた。



(そろそろ告白しようかなぁ・・・・)



「はぁ・・・・」



百味ビーンズを頬張りながら窓の外を眺めて溜息をつく。


すると・・・


「どうしたの?溜息なんてらしくもない。」


と、の頭上で予想もしなかった声がした。



「リッ!リリリリリリリーマス!!!」



突然のことでは大声を出した。


「・・・・・そんなに驚かなくても;」



(リーマスの事考えていた、なんて口に出しても言えないよ)



は顔が熱くなるのを感じながら心で思った。
実はは入学当初からリーマスに片思い中。
たちは5年生。かれこれ5年間片思いしている


「あっ、お菓子発見!、食べても良い?」


子供のようにはしゃぐ甘党のリーマス。


「どうぞ」


が頷くのを見ると、リーマスはの隣に座り早速お菓子を食べ始めた。



(えっ隣に座るの!?)



嬉しいやら何やらと想いつつ、は隣でお菓子に夢中のリーマスを見た。



(笑顔も好きだけど、こういう可愛いところも好きなのよね)



リーマスに見惚れながら、はこの前ホグズミードで買ってきた、
ホグズミードの限定チョコを食べた。


「あっ、おいしい」


その言葉を聞いたか、リーマスの手が止まりの方を見た。


「それっ1日限定10枚の特別スウィートチョコ?どうしてがそれを?」


チョコを見るなり叫ぶリーマス。


「(やけに詳しいわね)
これ・・・たまたまハニーデュークスに行ったらあって、
私も甘い物好きだから買ってきたのよ。
さすがに限定ものだとは知らなかったけど」


もう1つチョコをつまみながらが言った。



「・・・・・・・・・・・」



「・・・・・食べたいの?」


がリーマスを見て言った。
何故なら、目をキラキラモードにして、
いかにも欲しそーな顔をしてを見ているからである。


「良いよ」


「本当!?有難う」


からチョコを受け取り嬉しそうに食べるリーマス。


「あぁ〜おいしい」



幸せそうだ。



「良かったね〜」


笑ってリーマスを見る
そうこうしているうちに、リーマスが1つ目を食べ終わった。


「もう1つ食べる?」


「うん」


はいっとリーマスの手にチョコを乗っけようとするにリーマスが・・・


「そのチョコはが食べて」


「えっ?・・・・・うん。」


しかたなくチョコを食べる


「おいしい?」


「おいしいけど・・・?」


リーマスの行動に不思議がる


「それじゃ、僕も食ーべよ」


ガタンッと椅子から立ち上がり、に向き直る。
不思議がるがリーマスの名を口にしようとすると



「リーマ・・・・・・ん?!」



突然の視界が暗くなった。



「ごちそうさま」


触れるだけのキス。の目の前にいるリーマスはそれだけで満足そうだった。



「なっ、なぁーーーーーーー!」



真っ赤な顔を隠しながら、は叫んだ。



「好きだよ



余裕な顔で言うリーマスに



「わっ、私だって!!」



と、半ばやけになりながら言う
やけついでに、リーマスに抱きついて・・・・


「大好きっ!」


5年間、ずっと秘めた想いを言えたでした。







「ねぇ、リーマス。チョコ甘かったね」


「そうだね。今度は君ごと食べちゃいたいな」


意地悪そうに笑ったリーマスは真っ赤になった
もう一度優しいキスをした。







END













◆後書き◆
熱い・・・というかピンク・・・(笑)
リーマスも意外に確信犯?








戻る