「---ということで、日本に戻ってもらいたい」


「分かりました、叔父様---いえ9代目」


そう言っては微笑んで、部屋を出た。
廊下に出たの顔は笑顔で緩んでいた。




(久しぶりの日本だわ)




プロローグ






自室に戻ったは早速荷造りを始めた。
クローゼットを開け持って行く服を器用にトランクに入れながら
携帯を取り出し日本にある自宅の番号を押した。



プルルルルッ---ガチャッ



無機質な呼び出し音が数回なり電話が繋がる。
聞こえてきたのは懐かしい母親の声だった。



「もしもし沢田です。------あら、ちゃん?」


「あっ、お母さん?久しぶり!」


「ふふ、久しぶりね。元気にしてる?」


「うん?元気元気!」


「そう。イタリアでは大丈夫?ちゃんとご飯食べてる?」


「大丈夫だよ〜ちゃんと食べてるって。もう心配性なんだから」


「だって久しぶりにちゃんの声聞いたから」


「ごめんね、こまめに連絡しなくて。こっちもいろいろと忙しかったから」


「いいのよ。ちゃんが元気でやっていれば」


「えへへ」


「でも、久しぶりに電話なんて、何かあったの?」


「そうそう、あのね!明後日、私そっちに帰るから」


「まぁ、本当?!」


「うん、学校のカリキュラムの関係でね。暫く日本に戻ることになったの
(本当は違うけどね)」


「それは嬉しいわ!ふふふ、帰ってくるのが楽しみね」


「うん!あっ、それとね・・・」


「なにかしら?」


「綱吉には帰国のこと内緒にしてて欲しいの」


「ツっ君には内緒?」


「うん、急に帰ってきて驚かせたいから!」


「ふふふ、分かったわ。ツっ君には内緒にしておくわ」


「ありがとう!あと迎えは大丈夫だから」


「えぇ。お家で美味しい料理作って待ってるわ!」


「やった楽しみにしてる!それじゃ、明後日にね」



プッ




は通話を切り携帯をベッドに置いた。
ふと窓の外に目をやる。眼下にはイタリアの町並みが広がっている。






「待っててね、綱吉---ボンゴレ10代目」







役者は揃った。




これから物語が始る。




























◆アトガキ◆
連載っていう連載ではないですけど。
綱吉姉設定やってしまった。。。











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