梅雨入りし、ジトジトした空気が纏わりつく。
雨が降り出しそうな雲を見て、は足を速め学校へ向かった。
今日こそ彼が居ないと良いな。
淡い期待を胸には教室のドアを開ける。
「僕の可愛い!おはよう御座います!」
あぁ、居たよ・・・。
私の淡い期待よ、サヨウナラ。
「・・・おはよう六道君。
朝からパイナップル頭を見た私はなんて不幸な女なんでしょう」
「いやですね、六道君だなんて他人行儀な。骸vって呼んでください」
「誰が呼ぶかっ!」
何で名前にハート付けなきゃいかんのよっ!
朝から最悪な気分に陥れた骸を沈め、は自分の席に着いた。
すると直ぐに復活した骸もの横の席に座る。
おまけに、最悪なことに席が隣なんて。絶対陰謀だわ。
黒曜中の七不思議だわ。
「そう言えば、今日は何の日か知ってますか?」
席に着くなり話しかけてくる骸。
つーか話しかけるな。
「6月9日・・・ロックの日?」
「違いますよ」
「じゃ、知らない」
興味ない様な態度では教科書を机に入れる。
「(そんな無関心な!)今日は僕の誕生日です!」
「ふーん、そう、おめでとう(棒読み)
・・・何?その手・・・」
「それだけですかっ!?
サプライズでプレゼント渡して、大好きな骸の誕生日くらい知ってるわvとか
プレゼントは私vみたいなのはないんですかっ!」
私に何を期待しているんだお前は!
つーか、その変態妄想やめてくれ。
「あんたの誕生日、今知ったんだもん。プレゼントなんてあるわけないでしょ」
だからその手、邪魔。
両手をの前に出して、期待するような目で見てくる骸を一蹴りした。
「クフフ・・・クハハハハ」
すると骸は俯いて彼独特の笑い方をした。
「今日は僕の誕生日ですから・・・力尽くでも奪ってみせます」
今、物騒な言葉聞こえたよ。
つーかクフフとかクハハとか、怪しいよ。
お前の存在自体怪しいよ。
怪しい骸には身の危険を感じて席を立ち逃げようとした。
ガシッ
しかし、その前に捕まった。
クフフとか笑ってる怪しい奴に。
「あー、ねぇ、骸?離して欲しいなぁ〜なんて」
だって、ほら、身の危険がね。
苦笑いしながら聞いてみる。
「がプレゼントくれたら、離してあげますよ」
「だから用意してないって言っーーーんっ!?」
「言ったでしょう、力尽くでも奪ってみせますって」
一瞬触れた互いの唇。
驚きで見開いたの目には嬉しそうに微笑む骸が映っていた。
君をください
(この変態パイナップル頭ー!!!(ドゲシッ))
(クハッ!(やっぱりの愛は過激ですね))
◆アトガキ◆
ってことで遅くなりましたが骸ハッピーバースデー☆
うちのナッポーはどうやってもこんな扱いになるな。
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