〜ただいま〜








ホグワーツに着いてから、ハリーとハーマイオニーはマクゴナガル先生に
呼ばれたため、はロンと一緒に先に大広間へ向かった。


新入生の組み分けも終わり、しばらくしてハリーとハーマイオニーが
戻ってきた。ロンはハリーに何があったか聞こうとしたが、ちょうど
ダンブルドアが口を開いた。



「新学期おめでとう!皆にいくつかお知らせがある。
一つはとても深刻な問題じゃから、皆がご馳走で
ボーッとなる前に片付けてしまう方がよかろうの・・・」



深刻な問題とはもちろん吸魂鬼のことだった。
ダンブルドアが吸魂鬼のことを快く思っていないのは分かっていた。



は小さく溜息をつきながら話を聞いていた。




「楽しい話に移ろうかの」



ダンブルドアが言葉を続けた。



「新任の先生をご紹介しよう。空席になっている
『闇の魔術に対する防衛術』の担当をしてくださるルーピン先生じゃ」



パラパラとあまり気のない拍手が起こったが、達は盛大な拍手をした。




(リーマスってあの授業は成績良かったからね)




そう思いながら拍手を送っていると、ロンとハリーが教職員席に座っている
スネイプの方を見ているのに気づき、もそちらを見た。




(あーあ・・・あんなに皺寄せて・・・
リーマスが言ってた通りね)




その言葉通り、セブルスはこれでもかと言うほどにリーマスを睨んでいた。
『闇の魔術に対する防衛術』の席を狙っているというのもあるが、
過去にも関係があるからだった。


そんな彼を見てクスクスと笑った。



「もう1人の新任の先生は、『魔法生物飼育学』のケルトバーン先生が
退職されたので、ほかならぬルビウス・ハグリッドが教鞭をとってくださることになった」



これにはも驚いてハリー達と顔を見合わせた。
そして4人とも皆と一緒に割れんばかりの拍手をした。



「さて、これで大切な話はみな終った。さぁ宴じゃ!」



ダンブルドアが言うと、目の前の金の皿、金の杯に突然食べ物や飲み物が現れた。
素晴らしいご馳走に、大広間には話し声、笑い声などにぎやかな音が響き渡った。




「そんなに急いでかっ込まなくてもねぇ」




ハーマイオニーと話をしながらが言ったが、
当の本人も近くにある皿を次々に空にしていっていることを
ハーマイオニーはあえて突っ込まなかった。





いよいよ最後に、かぼちゃタルトが金の皿から溶けるようになくなり
ダンブルドアがみんな寝る時間だと宣言し、やっとハグリッドと話すチャンスがやってきた。




「おめでとう、ハグリッド!」



達は教職員テーブルに駆け寄った。



「みんな、お前さんたち4人のおかげだ」



そう言ったハグリッドは本当に嬉しそうだった。


途中、マクゴナガル先生が来て寮に戻れと言われたので
達はグリフィンドール生に混じって寮の入り口に辿り着いた。



「合言葉は?」



(そう言えば・・・合言葉ってまだ知らされてないわね;)



久しぶりに『太った婦人』に会ったのは良いが、
は合言葉が分からなくて困っていた。


しかし、ちょうどタイミング良く後ろからパーシーが来た。



「新しい合言葉は『フォルチュナ・マジョール。たなぼた!』」



「あーあ」



パーシーが早口で言ってしまうと、の後ろでネビルが悲しげな声を出した。



「まぁまぁネビル、後でちゃんと言ってあげるから」



そう言ってはネビルを励ましてあげた。




はハリー達と別れて自分の部屋に戻った。





「あー疲れた」





ベットに身を投げ出し、は天井を見上げ静かに呟いた。









「ただいま」











つづく













◆アトガキ◆
今回短くてスミマセン!!!!
ちょうどよくキレなかったために・・・こんな形になってしまいました;
しかも原作どおりの描写を書くのが大変になってきま---ゴフッ;
あぁ・・・はやくリーマスやセブやシリウスと絡みたいです〜(笑)










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