それからあっという間に時が過ぎた。
ハリーのディメンター防衛術特訓は学期明け、
それまでなんとも平和な時が過ごせた。
〜ホグズミード〜
今日は今学期最後のホグズミード行きの日。
いろんな人から買い物を頼まれたは、
ハリーと残るわけにも行かず、ハーマイオニーとロンと外へ出た。
ホグズミードへ着いた達は、ちらつき始めた雪とその寒さに身震いした。
「じゃ、2時間後に『三本の箒』で待ち合わせね」
「えっ!?」
着いた早々突然何を言い出すのかと、
ロンとハーマイオニーは振り返ってを見た。
「一緒に回らないの?」
「一緒に行きたいんだけど・・・頼まれた買い物とかやる事が多くてね;」
驚くハーマイオニーを見ながらは買い物リストの山を見せる。
こんなに!?とロンが横から驚きの声を上げた。
「そっか、じゃぁ『三本の箒』でね」
「えぇ」
そう言っては残念そうな顔の2人を見送った。
「さてと・・・まずはフレッドとジョージのからね」
2人が見えなくなったのを確認すると、
は買い物リストを消化すべく店へと足を進めた。
「いつもありがとね〜また来ておくれよ」
カランカラン
店を出てきたのは少し大きめな荷物袋を抱えた。
「人脈が広いのは嬉しいけど・・・まったくもってパシリは酷いわね」
転生生活で養ってきた人脈をいろんな人が嗅ぎつけ
今回のようにたまにに買い物を任せているのだ。
は人知れず溜息をついて、次の店へ向かった。
「寒いっ〜!」
買い物を全て終わらせ、ふくろう郵便でホグワーツに送ってもらったは
寒い中急ぎ足で『三本の箒』に飛び込んだ。時間もちょうど良かった。
中は人でごった返していたが、ロンとハーマイオニーはまだ来ていなかった。
は奥の空いているテーブルを陣取り、バタービールを飲みながら2人を待った。
暫くしてドアからロン達が入ってくるのが見えた。
「ロン、ハーマイオニーこっちよ」
はすぐに呼び止めた。
に気づいたロン達は、手にバタービールを持ち、
のいる奥のテーブルに来た。
「ハリー!?」
そこでは驚いた。2人の後ろにハリーが居たからだ。
「貴方なんで?!」
「ハリー話してやれよ」
席に着いたハリーを見てが聞くと
ロンがもったいぶった様にハリーに言った。
「実は・・・」
そう言って、ハリーは達と別れた後の
自分の行動と忍びの地図のことを話した。
「あの2人やっぱりハリーにあげたのね」
ハリーの話を聞き終わったの第一声だった。
「、フレッドとジョージが地図持ってたこと知ってたの?」
の言葉に少々驚いたハリー。
はクスリと悪戯っぽく笑った。
「えぇ、伊達に入学当初から2人と一緒に悪戯してないわよ」
言ってくれれば良かったのに、と溜息をつくロン。
さっきから黙っているハーマイオニーは、多分2人に話す際一悶着あったのだろう。
そんな3人を見ながらは心の中で推測した。
(それにあの地図は・・・)
が懐かしそうにハリーの持つ地図を見ていると、
急に『三本の箒』のドアが開いた。
外から入る冷たい風に4人は一斉にドアに目をやった。
そして全員むせ込んだ。
中に入ってきたのは見知った顔。
マクゴナガル先生とフリットウィック先生、
そしてハグリッドと魔法省大臣のファッジだった。
つづく
◆後書き◆
長くなりそうなので切らせていただきました。
このあたりは一番書きにくいですね・・・;
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