〜朝食と時間割〜
翌朝、四人は朝食をとりに大広間へ行った。
スリザリン生の嫌味を無視して、は
フレッドとジョージから新学期の時間割表を貰った。
「まったく煩いものね」
はフレッドとジョージとまだディメンターの真似で
騒いでいるマルフォイの話をした。
「あいつ、昨日の夜はあんなに気取っちゃいられなかった様だぜ」
「そうなの?」
「あぁ、僕達のコンパートメントに駆け込んできたんだ」
「ほとんどお漏らしかかってたぜ」
フレッドが軽蔑の目でマルフォイを見た。
がトーストに手を伸ばそうとした時、
ハーマイオニーの幸せな声がした。
「わぁ、嬉しい。今日から新しい学科がもう始まるわ」
「ねぇ、ハーマイオニー」
ロンがハーマイオニーの肩越しに覗き込んで顔をしかめた。
「君の時間割メチャクチャじゃないか。ほら、一日に十科目もあるぜ。
そんなに時間があるわけないよ」
はそのロンの言葉を聞いて、トーストを食べる手を止めた。
「なんとかなるわ。マクゴナガル先生と一緒にちゃんと決めたんだから」
(まさかハーマイオニー・・・あれを?)
横にいるハーマイオニーを見ては思った。
ロンは笑いながら時間割を見ている。
「この日の午前中、わかるか?九時『占い学』。その下に九時『マグル学』。
それからその下に『数占い学』、九時ときたもんだ」
「バカ言わないで。一度に三つのクラスに出るわけないでしょ」
ハーマイオニーは早口で答えた。
そんな二人のやり取りにが口を挟んだ。
「ねぇ・・・ハーマイオニー・・・」
「なぁに、?」
しかしは何かを言いかけてやめた。
「うぅん、何でもないわ」
「そう。とにかく、この話は終わりよ」
ハーマイオニーがぴしゃりと言った。
ロンはまだ何か言いたそうだったが、
ちょうどその時ハグリッドが大広間に入ってきた。
ハグリッドはスカンクの死骸を振り回しながら、
達に二言三言言うと、そのまま教職員テーブルに行ってしまった。
「僕達もそろそろ『占い学』の教室に行ったほうが良いね」
大広間がだんだん空になってきたを見てハリーが言った。
「そう。私は『数占い』だからもう少ししたら行くわ」
はデザートを食べながらハリー達を見た。
「そっか、はこの学科だけ僕達と違うんだっけ」
「そう言えば」
「でも、どうして?」
不思議そうに聞いてくるハリー達には言葉が詰まった。
「あははは・・・そんなことより授業遅れるわよ」
「あっ、やばい!」
「じゃ後でね、」
そう言うと、三人は慌てて大広間を出て行った。
「あの先生が嫌だから・・・なんて言えるわけないか」
まだ初日の今日にさ、と呟いたは最後に残った
オレンジを口に入れて、大広間を後にした。
〜つづく〜
◆アトガキ◆
今回も短くてスミマセン!!!!
ちょうどよくキレてしまいました;
次はハグリッドの授業〜。
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