運命って嫌ね・・・
いつもいつも突然過ぎるのよ〜!!!
〜タイムスリップ〜
キーンコーンカーンコーン
「起立!礼!」
「や〜っと終った」
1時間目から退屈な授業だったため、大きな伸びをする少女。
は、ごくごく普通の中学3年生。人生最初の山である受験も終わり、
残りの中学生活を楽しく過ごしていた。(授業以外ね)容姿は、普通の日本人。
幼さが少し残っているが、わりと良い方に入るだろう。
「〜次移動だよ〜」
友人のが授業の支度を終え声をかけた。
「あー行くから置いてくなー!」
教室を出て行こうとするの後を、は急いで支度して追いかける。
「げっ!教科書忘れた」
移動場所の教室の前まで来たとき、が忘れ物に気づいて叫んだ。
「うそ〜次って川島先生の授業じゃん。怒られるよ〜」
「取りに行ってくる〜」
持ち物をに預けて、はダッシュで教室に向かった。
「えーっと・・・確か机の中に・・・」
教室のドアを開けて自分の机に向かう。
グラッ
「えっ!ちょっ何!?」
が机に触ろうと思った瞬間、教室全体が揺れた。
まるで、空間がゆがんだような感じで、そのゆがみにも巻き込まれてしまった。
「ちょっと〜〜〜どうなってるのよ〜〜〜!!!」
ブラックホールの様なゆがみには体ごと吸い込まれていった。
キーンコーンカーンコーン
授業開始のチャイムが誰もいない教室に響いた。
「キャ〜〜〜!!!・・・って私もちゃんとした悲鳴が出せるv
良かった変な声が出たらどうしようかと思った」
暗闇に落っこちながら変なことで感心している。
「って!そんな事言ってる場合じゃな〜〜〜い!!!誰か助けて〜〜〜!!!」
制服のスカートを押さえ、涙ぐみながらは落ちていった。
「あぁ〜スネイプの奴ムカツクぜ!」
「今度また悪戯しかければいいじゃない」
「腹減った〜〜」
男子生徒が3人、誰もいない暗い廊下を歩いていた。
3人は、自分たちの寮に戻るところだった。
『もぅ〜〜〜〜いや〜〜〜〜!!!!』
「ねぇ・・・何か叫び声がしたような気がするんだけど・・・」
おっとりした感じの男子生徒が言った。
「空耳じゃねぇーの?ゴーストのー」
ドッシャン!ガラガラ!ドスンッ!
「きゃっ!痛っ〜」
「「「うわっ!」」」
突然天井から降ってきたのはだった。
降ってきたはいいが・・・男子生徒に思いっきりぶつかってしまった。
「ごめんなさ〜い;もぅ、何が何だか・・・」
「こっちこそ大丈夫?・・・!(うわぁ)」
眼鏡をかけた男子生徒が謝った。
しかし、3人の目線はスカート・・・。
はその視線に気づき、真っ赤になってスカートを押さえる。
そして、睨みつけるように言った。
「見たっ?」
「別に」
「何も」
「ブルー」
ゴスッ
得意の鉄拳をまともにくらいましたね(笑)
「痛ってぇー!何すんだよ!」
「変態!痴漢!最悪!」
は真っ赤になって叫んだ。
「「これだからダメだね・・・ヘタレは」」
ヘタレと言われた男子生徒は、鉄拳をくらった場所をさすった。
「・・・で・・・ここどこ?」
改めて自分の置かれている状況を考える。
「貴方たち・・・うちの中学にいたっけ?」
(こんなカッコイイ人がいたら目立つから分かると思うけど。1人除外で)
はそんなことを考えながら、辺りを見回した。
まだ朝のはずなのに、廊下は暗く、西洋風の造りであった。
「ここはホグワーツだけど・・・君こそ、ホグワーツ生徒じゃないよね?」
眼鏡をかけた男子生徒が、の顔と制服をまじまじ見る。
「ホ、ホグワーツ?どこ・・・それ・・・ってかここ日本だよね?」
「日本?・・・あぁ、東洋の国だね、前に本で見たよ」
「東洋の国?遠いな」
「君、ここはイギリスだよ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「はい?」
(ドント〜スピーク〜イングリッシュ〜!)
はパニックをおこしていた。
目の前の男子生徒が言っていることが信じられなかった。
(イギリス!?あの日本と9時間の差があって!3度の紅茶は欠かせない!あのイギリス?!)
・・・・分かりやすい表現だ・・・・。
「うそ・・・信じられない・・・って時差があるって!
今、何年何月何日何時何分何秒何曜日地球が何回回った日?!」
眼鏡の男子生徒にものすごい勢いで聞いた。(ってか長っ)
「えっ・・・今は1975年の9月10日11時01分50秒月曜日・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・地球が何回回ったなんて知らないよ;」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?
は放心状態だった。むしろお昼がどうとかお腹空いたとかの問題じゃない。
(何で1975年なのよ〜〜〜!!!今から・・・29年前!?)
パニックしているが、ちゃんと計算できている自分がすごかった。
そんなをよそに、の百面相を面白いなぁーと見ている3人。
「これからどうする?」
おっとりした男子生徒が聞いた。
「とりあえず、校長の所へ行ったほうが良いね」
眼鏡の男子生徒が答えた。
「おい、行くぞ」
まだ殴られたのを根に持っているのか、素っ気なく言うヘタレ生徒(笑)
「えっ、ちょっ、待ってよ〜〜〜」
すでに置いていかれそうだったので、は仕方なしに3人について行った。
(これから・・・どうすれば良いのだろうか・・・)
つづく
◆アトガキ◆
また新たな連載始めちゃった;
この話は・・・エンディングを泣ける話にと計画中(笑)
こちらも・・・ゆっくりまったりと待ってください。
ヘタレ・・・やっぱりおもしろいな☆(遠い目)
変なヒロインさんですが(失礼)ヨロシクしてやってください。。。
