「ふぅー書けた、っと」


はやっと昨日の仕事の報告書を書き終わらせた。


「まったく・・・仕事はやるくせに面倒な後始末はやらないんだから」


今では生意気度が増した凄腕ヒットマンを思い浮かべる。
私の周りには昔と変わらず、変な奴らばっかりだ。


「さて、提出しに行きますか」


一息ついた後、立ち上がる。
そして報告書を束ね、は部屋を後にした。





ボンゴレは
今日も賑やかです






コンコンッ


「ボスー入るよー」


「どうぞ、開いてるよ」


は返事を確認した後、他と少し違う部屋の扉をそっと開けた。


「おはよう、


「おはよう、ボス」


部屋に入ると、机に向かって書類整理をしている
ボンゴレ10代目ボスこと沢田綱吉がいた。


「別に二人っきりの時はツナで良いって言ったろ?」


「あはは、そうだったね」


10年前はダメツナだった彼も、今や立派なボンゴレファミリーのボス。
しかし、優しくて朗らかでツッコミ担当なところは全く変わっていない。
もちろん周りの皆もそうだ。根本的なところは変わっていない。


「これ昨日の報告書ね」


「あぁ、有難う」


は机に報告書を置いた。


「それで?明日の仕事は誰と?」


「当たりが出たのは山本だよ」


「っていうか、何で私の仕事だけパートナーはくじで決めるのかね?」


そうなのだ、私の場合、おかしなことに一人の
仕事以外のパートナーはくじで決められるのだ。


と仕事したいって奴はたくさんいるからね。
勝手に決めると俺が痛い目見るんだよ;」


特にリボーンとか雲雀さんとか骸とかね。


と苦笑するツナ。


「はぁ・・・」


つい私までため息が出た。


「これ明日の仕事内容ね」


はい、とツナから渡された資料を受け取る。


「それよりどう?今夜食事にーーー」


ドカンッ


突然ツナの言葉に被さる様に扉が乱暴に開かれた。


「何言ってるんですか!?ボンゴレ!」


入ってきたのは骸だった。


「ちょっと、君こそ何言ってるの?」


骸に続き横から出てきたのは雲雀さん。


「「と食事に行くのは僕なんだけど(ですけど)」」


そして2人同時にハモる。



はぁ・・・。これもいつもの光景ね。



「ちょっと聞き捨てならないんだけど」


「雲雀恭弥、君こそ何言ってるのですか!」


「それより沢田綱吉、僕を差し置いて何言っているの」


「そうですよ!は僕のですよ」


「俺に振るなよ」



いつお前のものになった。
っていうかお前ら煩いよ。



「咬み殺すよ」


「良いでしょう、表に出なさい雲雀恭弥」



ギャーギャーギャーギャー





・・・・・・。



あぁ皆さん、ボンゴレは今日も賑やかです。





















◆アトガキ◆
原作ではとんでもなく大変な10年後になってますが・・・
やっぱり、のほほーんとした10年後も希望。













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